7日~8日は日本海側で大雪の恐れ 被災地では事前の備えを 都心は「初雪」の可能性
7日(日)~8日(月) 強烈寒波が流入 日本海側で大雪のおそれ
この寒気は、上空5500メートル付近でマイナス36℃以下と、大雪の目安となる強烈なもので、東北南部から北陸あたりまでかかる予想です。また、東北北部や北海道には、さらに強いマイナス40℃以下の寒気が流れ込むと予想されます。
そのため、北海道から東北にかけての日本海側、北陸から山陰では雪が強まり、平地でも積雪の量が多くなって大雪となるおそれがあります。また、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」によって同じような場所で雪雲がかかり続け、道路状況が急速に悪化する可能性があります。不要不急の外出を避けるなど、予定の変更も視野に入れるようにしてください。
能登半島地震で被害の大きかった北陸でも雪の量が多くなるおそれがあります。物資が手に入りにくい状況もあるかもしれませんが、可能な限り前もって大雪への備えを進めておいてください。
北陸では明後日6日(土)から雨や雪の降る日が続きます。地盤の緩んでいる所があるため、大雪のほか、土砂災害にも注意・警戒が必要です。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
太平洋側にも雪雲 都心で「初雪」の可能性も
日本海側から距離の近い、東海や近畿の太平洋側でも雪の降ることがあるでしょう。寒気の底が7日(日)の夜と予想されており、気温の低い時間帯のため、降った雪によって路面が凍結することも考えられます。車の運転の際は十分にご注意ください。
また、関東では上空1500メートル付近でマイナス6℃と、平地でも雪の降る目安となる寒気が関東南部まですっぽりと覆う予想です。
今回は、関東に大きな影響を及ぼす「南岸低気圧」ではないため、まとまった雪となることはない見込みですが、7日(日)夜から8日(月)未明にかけては、関東南部で風がぶつかり、雲が発生しやすくなる予想です。そのため、東京都心を含め、関東南部でも雪やあられが降る可能性があります。
なお、東京都心の初雪の平年値は1月3日、昨シーズンの初雪は1月24日でした。
短時間の大雪 注意点は?
② 「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。
③ 道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。
このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。