非常に強いまま上陸か 台風24号警戒期間
台風24号の進路と特徴
台風の特徴は、
①沖縄付近では動きが遅い→影響が長時間続く
②沖縄付近で東よりに向きを変え、急にスピードアップ→急に雨や風が強まる
③台風の北上に伴い前線も北上→台風接近前から雨が強まる
などが挙げられます。
沖縄
暴風や高波、高潮、大雨による重大な災害が発生する恐れがあります。沖縄は、きょう28日(金)にすでに台風の強風域に入っており、台風の外側の雨雲がかかっています。今夜は風や雨がさらに強まり、あすは広い範囲で暴風が吹き荒れるでしょう。特に台風の最接近時には瞬間的に70m/sと、広範囲で電柱が倒れたり、車が横転したりするほどの危険な風が吹く恐れがあります。台風の接近時に猛烈な風が吹くことが多い沖縄でも、最大瞬間風速70m/s以上の風が観測されることは、めったにありません。本島地方の海上では最大で12メートルの波が予想され、高波や高潮による浸水や冠水にも厳重な警戒が必要です。また、あすは台風本体の活発な雨雲がかかり、息苦しくなるほどの猛烈な雨が降るでしょう。
九州
台風の接近前のあす29日(土)から、前線の影響で広く雨が降り、局地的に降り方が強まるでしょう。30日(日)には猛烈な雨となる所もありそうです。風も急激に強まり、奄美地方ではあす昼前から、九州南部や北部は30日(日)午前中には暴風域に入る恐れがあります。奄美地方で予想される最大瞬間風速は65m/sで、屋外での活動は危険なほどの猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなるでしょう。
四国・中国・近畿・東海
台風の北上に伴い、前線も北上するため、29日(土)は局地的に激しい雨や雷雨となるでしょう。台風が接近する30日(日)は大荒れです。広い範囲で台風の暴風域に入り、台風本体の活発な雨雲がかかるでしょう。水しぶきで視界が悪くなるほどの非常に激しい雨の降る所がありそうです。9月ひと月分以上の雨が、たった一日で一気に降ってしまう恐れがあります。川の水かさが急激に増え、あっという間に溢れてしまうことも考えられます。
関東甲信・北陸
29日(土)は前線の影響で所々で雨脚が強まるでしょう。午後は沿岸部を中心に風も強まってきそうです。30日(日)は次第に台風本体の活発な雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。暴風が吹き荒れ、夜は交通機関に影響が出るかもしれません。雨や風のピークが暗い時間に当たるため、飛ばされやすい物は室内にしまう、停電に備えて懐中電灯の用意やスマホの充電をするなど、明るいうちに対策をとりましょう。
東北・北海道
前線が北上するため、29日(土)の午後は東北南部から雨が降り出すでしょう。次第に雨の範囲が北へ広がりそうです。台風に伴う雨雲がかかるのは、東北南部で30日(日)夜から、東北北部や北海道は1日(月)に日付が替わる頃からです。台風の暴風域に入る所もあり、大荒れとなるでしょう。台風は急にスピードアップして接近するため、急に強まる雨・風にご注意ください。