見ると長生きできる? カノープスを見つけよう 2月の夜は南の低い空に注目
「カノープス」とは
国立天文台によると、カノープスを見ることができる北限は福島県の北端付近で、それより北の地域ではカノープスが地平線より上に昇らず、見ることができません。逆に、南にいくほどカノープスは高く昇り、見つけやすくなります。
中国では、カノープスを「南極老人星」と呼び、この星を見ると寿命が延びるという言い伝えがあるそうです。
いつ、どこで見られる? 観察のポイントは
カノープスは「南中高度(一番高く昇った時の高度)がとても低い」のが特徴です。観察の際は、地平線近くの低い空が見渡せる場所を選びましょう。一番上のフリップのように、冬の大三角や、おおいぬ座のシリウスを目印にするとよさそうです。
また、カノープスは白く輝く恒星ですが、空の低い位置に見えるときには、地球の大気の影響により、実際の明るさよりも暗く、赤みがかった色に見えます。街明かりの影響を受け易いので、まずは双眼鏡を使って探すのがおすすめです。
今夜の天気は
この先は冬型の気圧配置が続くため、太平洋側は晴れる日が多く、観察日和が続く見込みです。ただ、来週末にかけては強い寒気の影響で日本海側を中心に大雪となるおそれがあるため、山を登っての星空観察は控えた方がよいでしょう。