こんにちは。イタリア在住のゆきのより、今日はイタリアでお馴染みの夏野菜「ズッキーニ」のレシピをご紹介します。日本でも見かけることが多くなったズッキーニは、ラタトゥイユの具材としても人気ですね。(ハピキャンサイトにもいくつかのレシピが載っていますね。)今回はズッキーニが主役。キャンプにピッタリな使い方からおもてなし料理まで、イタリア流の簡単レシピを伝授します!
キャンプにもピッタリ!スライスして焼くだけでBBQの付け合わせに!下処理は両端を切り落として
ズッキーニはイタリア語で、小さなカボチャの意味。形はキュウリに似ていて、同じウリ科ではありますが、実はカボチャの仲間です。(余談ですが、1本だとズッキーノもしくはズッキーナ、2本以上でズッキーニ/ズッキーネと呼ばれます。)
家庭菜園でも育てている人が多く、大きな葉っぱが横に広がるように育つのが特徴的。黄色い花が咲き、そこに実が成ります。(ちなみに、その黄色い花を揚げてフリット等にして食べてもおいしいですよ。)
さて、レシピの前に、下処理法ですが、どんな調理をする際にも、ヘタとお尻の部分は切り落としてくださいね。
レシピ1.「イタリアンBBQ定番ズッキーニ」縦にスライスして鉄板へ!塩とオリーブオイルをかけるだけ
まずはキャンプにもぴったり、切って焼くだけの食べ方です。
イタリアでバーベキューをする際、お肉の付け合わせとしても定番です。ズッキーニの味を純粋に楽しむのに最高の一品となります。
【材料】
・ズッキーニ 好きなだけ
・塩 適宜
・オリーブオイル 適量
【作り方】
※レシピというまでもありません。
・ズッキーニを縦に薄く切り、重ならないように鉄板に並べるだけです。
・焼いている途中に一度ひっくり返して、両面に焼き目が付いたら完成。
お皿に移したら、軽く塩を振り、オリーブオイルを回しかけて食べましょう。
〈ポイント〉
・薄すぎると、焼いたときにふにゃっとなってしまいます。5㎜程度にスライスし、弱くじっくり時間をかけて食感が残るように焼いてください。
レシピ2.「ズッキーニのオリーブオイル炒め」ニンニクとの相性抜群でおつまみに最適な一品
ズッキーニは油をよく吸収することから、生よりも加熱して食べられることが多く、特にオリーブオイルとの相性が抜群。何か一品足りないときや、おつまみとしても最適な食べ方ですよ。
【材料】
・ズッキーニ 2本
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 少し多め
・パセリ 適量
・塩 少々
作り方
手順1.フライパンにオリーブオイル、スライスしたニンニクを入れ、弱めの中火で香りを出します。
手順2.ズッキーニを大きめにカットし、「手順1」のフライパンに投入。万遍なくオイルが行き渡るよう、時折混ぜてください。
〈ポイント〉
・ズッキーニが乾いてきた場合は、オリーブオイルを追加しましょう。
手順3.ズッキーニがしなっとなり始めたら、刻んだパセリを加え、味を見ながら、塩を少しかけます。
油を吸ったズッキーニがしっかりと柔らかくなったら食べる頃合いです(完成)!
レシピ3.「ズッキーニとミニトマトのパスタソース」具材を小さく切ってオリーブオイルで炒めるだけ
イタリアではパスタソースとしてもズッキーニはよく使われます。
【材料】(4人分)
・ズッキーニ 2本
・ミニトマト 15個程度
・玉ねぎ 小1個
・オリーブオイル 適量
・塩コショウ 少々
・お好みのパスタ 300g
※人参など他の野菜を加えてもOK
作り方
手順1.フライパンにオリーブオイルを入れ、荒いみじん切りにした玉ねぎを中火で炒めます。
手順2.玉ねぎがしなっとなったら、扇型に薄く切ったズッキーニを投入。少量の水(大さじ2杯程度)と塩コショウを加えて弱火にし、蓋をします。
※時々、様子を見ながらかき混ぜてくださいね。
手順3.15分ほど経って具材に火が通ったら、蓋を外して半分に切ったミニトマトを加え、中火にします。
手順4.ミニトマトの汁気が出て、とろっとしたらパスタソースの出来上がり!
※塩ゆでしておいたパスタと絡め、熱いうちにお召し上がりください
〈ポイント〉
・火がしっかり通ってくたくたになったミニトマトが好きな方は長めに調理しましょう。
レシピ4. オーブン料理の定番「ラザニアズッキーニ」 薄く切ってとろ〜りベシャメルソースと共に
ラザニアと言えば、挽き肉の入ったトマトベースの味を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、シート状のパスタとベシャメルソースと呼ばれるホワイトソース、粉チーズを重ねていくのが基本で、あとは自由。
イタリアでは挽き肉以外に、ナスやズッキーニを薄く切って入れるのも人気なんです。
【材料】(6~8人分)
・ラザニア用のパスタ 4~5枚(耐熱容器の大きさと深さによる)
※目安:耐熱容器17cm×27cm、深さ6cm使用でパスタ4枚使用
・ズッキーニ 600g (3~4本)
・粉チーズ 150g
〈ベシャメルソース〉
・牛乳 700ml
・小麦粉 70g
・バター 70g
・ナツメグ 適量
・塩 ひとつまみ
【作り方】
手順1.ズッキーニを1㎜程度に薄くスライスします。
スライサーがあると素早く均一に薄く切れるので便利です。
京セラ 薄切りスライサー CSN-152WHP
日本製で切れ味抜群なファインセラミックのスライサー。プロテクター付きなので小さくなった野菜も安心して簡単に薄切りできます。
手順2.ベシャメルソースを作っていきましょう。まず、弱火にかけた鍋にバターを入れて溶かします。
手順3.火にかけるなどして牛乳を温め、ナツメグを入れておきましょう。
手順4.「手順2」のバターが溶けた頃に火を止め、振るった小麦粉を少しずつ入れながら、ダマにならないように泡だて器でかき混ぜます。
手順5.「手順4」の鍋を再び弱火にかけ、「手順3」の牛乳を少しずつ加えながら、泡だて器でかき混ぜ続けてください。
手順6.塩を入れて混ぜ、持ち上げてゆっくり落ちる程度の状態になったらベシャメルソースの出来上がりです。火を止めましょう。
手順7.四角い耐熱容器に分量外のバターを塗り、ベシャメルソースを敷きます。
手順8.(上の画像を参考)さらに1 パスタ→2 ベシャメルソース→3 ズッキーニ→4 粉チーズを重ねて1層目の出来上がり。
※1・2・3・4の順番を繰り返してどんどん重ねていきましょう。
手順9.耐熱容器の上の縁に達するか、材料がなくなった時点で、ベシャメルソースの上にズッキーニではなく、粉チーズをかけます。
手順10.予熱しておいたオーブンに入れて200度で30分。
※表面はこんがりサクッと、中身はもちっとしたズッキーニのラザニア完成です。
ラザニア用のパスタシートは、乾麺でも売られています。乾麺使用の際は説明書きに従って事前に茹で、柔らかい状態に戻してくださいね。
ディ・チェコ No.1ラザーニャ 500g
イタリアの人気メーカー「ディ・チェコ」によるラザニア用のパスタ。下茹での必要な乾燥タイプです。
レシピ5. ころっと可愛い「丸ズッキーニの肉詰め」 ジューシーなだけでなく素材のコラボで絶品料理に
ズッキーニには、さまざまな色、形の種類があるのをご存じですか。もし、ちょっと珍しい丸ズッキーニを見つけたら、見栄えのするおもてなし料理に挑戦してみましょう。
【材料】
・丸ズッキーニ 4~5個
・挽き肉(合びき可)200g
・卵1個
・パン粉 20g
・粉チーズ 30g
・オリーブオイル 適量
・塩コショウ 適量
作り方
手順1.丸ズッキーニの中身をスプーンなどでくり抜きます。
手順2.ズッキーニの中身に挽き肉、粉チーズ、軽く溶いた卵、パン粉、塩コショウを加えて混ぜ合わせ、「手順1」のズッキーニに詰めてください。
手順3.オリーブオイルを敷いた耐熱容器に並べ、予熱しておいたオーブン160度で60分。
60分経ったらオーブンから取り出し、盛り付けて出来上がりです。ジューシなのにくどくなく、ズッキーニをはじめ粉チーズの香りと共に絶品料理に!
盛り付けは、帽子を可愛くアレンジするのがポイント!おもてなし料理としても喜ばれますよ。
パスタからオーブン料理まで用途に合わせて万能なズッキーニ!自分流アレンジで夏の旬を味わおう
キャンプ飯やおつまみにもピッタリのシンプルな料理から、定番のパスタにおしゃれなオーブン調理まで、用途に合わせて万能なズッキーニ。お肉や他の野菜との相性も良いので、アイデアを広げればいろいろな組み合わせで創作できます。
丸ズッキーニには挽き肉の代わりにツナと玉ねぎを入れてもおいしいですよ。今回のレシピをベースに、自分流にアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。