ウミガメのスープとは、日本だけでなく、全世界で楽しまれる最近話題の推理ゲーム。一般的には、シチュエーションパズルや水平思考パズルとも呼ばれ、特に必要なアイテムはなく、必要なのは「あなたの頭脳だけ」です。テント設営後の一服タイムや焚き火でまったりしている時に、友人やカップル…仲間や家族(2人以上ならOK)とワイワイ楽しめるためキャンプにピッタリ。馴染みの無い方にもわかりやすくルール説明からオリジナル問題の作り方まで紹介しますので、是非お試しください。
水平思考クイズゲーム「ウミガメのスープ」はキャンプの空き時間や焚き火をしながらみんなで楽しめる
友人やカップル、仲間や家族と一緒に行くキャンプで、空いた時間や夜焚き火を囲みながらまったりとしている時、どんな遊びをしているのでしょう。
少なからずスマホを使って、SNSやゲームアプリをする方もいらっしゃるかと思いますが…せっかくキャンプへ来たのなら、ひとりで楽しまずにみんなで遊びたいところ。
大人気ボードゲームやカードゲームもおすすめですが、さらにご紹介したいのが「ウミガメのスープ」。
一般的には、シチュエーションパズルや水平思考クイズ(パズル)とも呼ばれ、正直言って慣れるまでは難しく感じるゲームですが、ハマると大変面白いんです。
冒頭で〝特に必要なアイテムはなく、必要なのはあなたの頭脳だけ〟とコメントしているため、「ウミガメのスープ」って、「市販されていない自分で作るゲーム」と思いますよね。
しかし、正確にいうと「良問が書かれた市販されているカードゲーム」もありますし、「自分でオリジナル問題を作って楽しんでいる人もいるゲーム」の両方なんです!!!
以下に紹介するのは、「市販されているカードゲーム」でウミガメのスープの良問と解答が84枚あります。これ一つあればオリジナル問題を作らなくてもすぐに遊べます。
「水平思考クイズゲーム ウミガメのスープ2」は先述したカードゲームの続編で難易度が上がっています。クイズ上級者にピッタリの問題集となっていますので是非試してみてくださいね。
ややこしいですが…「ウミガメのスープ」について少し理解していただけましたでしょうか?
次の章では初心者でもわかるようルール説明からオリジナル問題の作り方までご紹介します
【ルール説明】推理ゲームのため出題によっては難易度も上がる! 真相を解明して物語を当てる!
まずは「ルール説明」をします。最初はとっつきにくいイメージのある「ウミガメのスープ」ですが、基本を押さえれば難しいことはありません。1つずつ説明します。
「ウミガメのスープ」は(2人以上の)複数人で行う全員参加型の推理ゲームです!問題を出す出題者1名(司会者1名)と解答者(参加者)でゲームは進行していきます。
TVで観る「クイズ」のような形式で、出題者がクイズを出して(司会者が出題をして)解答者(参加者)が出題者に質問をしながら推理し解答します。
【ウミガメのスープの遊び方(ルール)】
1.出題者が(複数人の)解答者に問題を出す
2.解答者は出題された問題について、自由に質問していく
3.出題者は「Yes」「No」「関係ありません」の3択だけで答えるのが基本となりますが、「良い質問です」など…簡単なコメントやヒントを与えても問題ありません
4.解答者は質問を繰り返して推理し、答えを導いていく
5.解答者の中の誰か1人が答え(真相)を解明して当てることができれば、ゲームはクリアとなります
推理ゲームですので、出題者が考えた問題次第では難易度は上がります。
また、解答も1つの単語や短文ではなく、ストーリー性があるため簡単に当てられないことがあり、かえってこのゲームの醍醐味であり面白さでもあります。
「ウミガメのスープ」名前の由来となった伝説の問題を出題例として理解を深めよう!
なんとなくルールが判ったところで伝説の問題を例に真相を解明していきましょう。
出題者【問題】
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
この出題から、真相を解明していくために解答者が出題者に対して質問をしていきます!
「海の見えるレストラン」を選んだことは、男が自殺したことと関係がありますか?
NO! 海の見えるレストランは関係ありませんが、プロのいる本格的なレストランという意味では関係あります
男が自殺した理由は、「ウミガメのスープを飲んだこと」が原因ですか?
YES!とても良い質問です
この真相を解明するにあたって、幽霊など霊的なものは関係がありますか?
NO!全く関係ありません
金銭的な理由で自殺しましたか?
NO! 金銭的な理由ではありませんが絶望するに値する理由です
…このように、出題者に対して解答者がそれぞれ質問をぶつけながら頭の中でストーリーを練り上げ推理していき、答えを導いていくのです。
【答え】
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。
食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるがこの男はコレを拒否。
当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他のものが、「これは海がめのスープだから」と偽り男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。
しかし、レストランで明らかに味の違う「本物の海がめのスープ」に直面しそのすべてを悟り、死に至る。
このウミガメのスープの答えは、全ての状況が一致する必要はありません。ストーリーの肝となる部分が当たるかどうかが重要ですので、皆さんもオリジナルの問題を作ってキャンプで披露してみてはいかがでしょうか?
そこで、筆者もオリジナル問題を考えてみましたので皆さんもご一緒に推理してくださいね。
【出題】筆者が考えた完全オリジナル「ウミガメのスープ」の問題!友人とのやりとりを例に解答まで紹介
筆者がオリジナルで考えた「ウミガメのスープ問題」を出題し、友人3人とやりとりした模様を紹介します。
筆者が出題!
筆者オリジナル【問題】
自衛隊に所属している男は、休暇を使い「小倉トースト」が名物の人気店にやって来た。
このお店は非常に落ち着いた雰囲気で、心休まる名店として最近テレビでも話題である。
お店はお客さんで溢れていて、みんなが名物の「小倉トースト」を食べながら談笑していた。
しかし、男は全く気が休まず、しまいにはこのお店から出ていってしまった。
なぜ?
友人3人との質問と回答
友達A:「自衛隊は関係ある?」
筆者:「YES!めちゃめちゃ関係ある」
友達B:「お店は関係ある?」
筆者:「NO!あまり関係ないかな」
友人C:「お客さんがたくさんいるのは?」
筆者:「YES!関係ある」
友人B:「小倉トーストは何か意味がある?」
筆者:「YES!良い質問だね」
友人A:「男は小倉トーストが嫌いだった?」
筆者:「NO!好きだからこの店に来たんだよ」
友人C:「ヒント下さい…」
筆者:「自衛隊は上下関係が大切!この男はまだ若いです」
友人A:「もしかしたらこの男の名字って…お◯◯?」
……このような流れで、友人3人の中でストーリーが少しずつ組み立てられ、真相に近づいて来ました。
【答え】
お店では、来店したお客さんが口を揃えるように「小倉!」と、一番人気の小倉トーストを頼む。
この男は小倉という名字。
自衛隊では上司や先輩から「小倉!」と呼ばれると、姿勢を正して挨拶をしなければならない。
せっかく休日を利用して楽しみのお店に来たのに、毎回お客さんの「小倉!」の声に身体が反応してしまい、居心地が悪く出て行くしかなかった。
「ウミガメのスープ」オリジナルの問題を考えてみて分かったこと&出題する際の心がけ!
筆者オリジナル問題「小倉トースト」。問題を考えて分かったことや、出題する際に心がけたりしたことをまとめてみました。
①誰にでも納得できるような答えを用意する!
「誰でも納得できる」を心掛けて、問題の筋はしっかりと通しましょう!
②ヒントは出し惜しみしない!
中盤からは、少しずつヒントを出して参加者を答えに導きましょう。参加者が答えに辿り着けることが、出題者の冥利に尽きます!
③「Yes!」「No…」「重要!」のアクションは大きく!
あくまでも参加者を正解に導きくことが大切なので、リアクションは大きく振舞いましょう! 大切なのは、「出題者と参加者の意思疎通」です。
「ウミガメのスープ」はキャンプでのコミュニケーションツールとしても最適!
出題者と参加者の意思疎通によって真相に辿り着く謎解きゲーム「ウミガメのスープ」。 2人以上なら何人いても楽しめ、頭をほぐしたい時などにも役に立ちます。大自然の中、キャンプでのコミュニケーションツールとしても最適です。身近な話題やキャンプ場を舞台にしてもきっと面白いオリジナルストーリーができるはず。是非お試しあれ。