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カッティングボードのメンテナンス&リメイクに挑戦!木製の食器を長持ちさせる方法とは?

温かみのある見た目とその質感が人気の木製食器。ひとつは持っているという方も多いのではないでしょうか。木製食器に施された塗装(コーティング)は、使い込んでいくうちに剥がれていってしまうので、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスというと難しいように聞こえますが、実はとっても簡単!実際に木製カッティングボードのメンテナンス&リメイクに挑戦してみました。必要なものはすべて家庭にあるので、今すぐにでも始められますよ!

木製食器を長持ちさせるための正しい使い方!熱いものは乗せない・乾燥させる・レンジ等の使用はNG

画像1: 筆者撮影

筆者撮影

ナチュラルな風合いが特徴の木製食器。見た目はいいけど扱いがちょっと面倒…というイメージを持たれることが多いですが、実はそんなに手間ではありません。

覚えておきたいのは、以下の3つのポイントのみ。これだけ押さえておけば、お気に入りの木製食器はもっと長持ちしますよ。

①熱いものはなるべく乗せない

市販の木製食器の塗装は、主にラッカー塗装とウレタン塗装の2種類があります。その中でも特にラッカー塗装はとても熱に弱く、熱々の料理を乗せて使っているとすぐに剥がれてしまうんです。

そして、表面のコーティングが剥がれて木が剥き出しになってしまうと木が痛む原因に…。

塗装をなるべく長持ちさせるためにも、出来たてのスープや炒め物などを盛り付けるのは避けましょう。

②食器用洗剤で洗ってOK! 水気を嫌うので乾燥はマスト

木製食器は、普通の食器と同じように食器用の洗剤で洗います。使用後はすぐに洗って乾かしましょう。

木は水気を嫌うので、木製の食器を長時間水に付けることは避けます。

③電子レンジ・オーブンの使用はNG

オーブンはもちろん駄目ですが、電子レンジで加熱するのも厳禁です。

木の中の水分が熱で膨張し、食器がヒビ割れしたり、塗装が剥がれたりする原因になります。また、冷蔵庫での保管にも向いていません。木製食器は、すぐに食べる料理の盛り付けにだけ使いましょう。

木製の食器は、メラミン製の食器などに比べればどうしても気を使う必要はあります。ですが、天然の木の風合いを生かした食器はやはりいいものですよね!大切にしてあげたいものです。

ハピキャンでは「木製カトラリー」について書かれた記事もありますのでチェックしてくださいね。

【木製カッティングボードのメンテナンス】塗装の残りや汚れをヤスリで落とす・油を馴染ませ乾燥!

木製食器の表面に施された塗装は、永遠ではありません。どれだけ気をつけて使っていても、次第に塗装が剥がれてツヤがなくなってきます。

そんな時は、食用油を使ったメンテナンスがおすすめです。やり方はとっても簡単で、油を木の表面に少量馴染ませてから乾燥させるだけ。家庭にあるもので簡単にできます。

今回は実際に、長年愛用している木製カッティングボード使ってメンテナンスしてみました!

画像2: 筆者撮影

筆者撮影

こちらが、今回使用するカッティングボードです。

数年前にキッチン雑貨店で購入し、主にキャンプ用として使っています。

おそらくラッカー塗装されていたと思うのですが、数年使った現在は表面がザラザラしていて手触りが悪くなっています。また、ところどころにうっすらと染みのような汚れも見られます。

カッティングボードはまな板として使うこともあるので、どうしても表面に傷がつきやすいのですが、定期的なメンテナンスによって長持ちさせることが可能です。

カッティングボードのメンテナンス手順

①まずは全体をヤスリがけ! 塗装の残り(表面のザラザラ感)や汚れを落としていきます

②400番の紙ヤスリを使って全体にヤスリがけをしたら、手触りツルツルに!

③油を木の表面に少量馴染ませてから乾燥させるだけ

画像: 「②の手順」まで済んだカッティングボード (筆者撮影)

「②の手順」まで済んだカッティングボード

(筆者撮影)

たったこれだけでも見違えたようにキレイになりました!あとは「手順③」油をなじませるだけなのですが…今回はその工程に入る前に、ちょっとしたリメイクにも挑戦してみようと思います。

以下に記載したカッティングボードは今回筆者愛用のものではありませんが、(ネットショッピングでは販売されていなかったため似ているものをチョイス)天然木のためメンテナンスすることによって風合いも出てきます。

また紙ヤスリは汚れ具合などによって、番数(#番号)の小さなものから順番に使用していくとよりキレイな仕上がりになりますよ。※番数の小さいほど目が荒いです。

【リメイク】紅茶やコーヒーでカッティングボードを染めてみよう!簡単にオリジナリティーが出せます

「コーヒー染め」「紅茶染め」という技法をご存知ですか?

布や紙を染めるのによく使われるやり方なのですが、木を染めることもできちゃうんです。特別な材料は必要なく、自宅にあるものだけで手軽に始めることができますよ!

今回は、紅茶の葉を使って染めてみました。インスタントコーヒーでも同じ様にできます。

カッティングボードの紅茶染め手順

①少量のお湯で濃い紅茶を作る

※ティースプーン2杯分の茶葉に、お湯を少量(50mLくらい)入れて時間を置き、よく抽出させます

画像3: 筆者撮影

筆者撮影

インスタントコーヒーを使う場合も同様に、ごく少なめのお湯でコーヒーを溶いて、濃いコーヒーを作っておきます。

②紅茶をカッティングボード全体に染み込ませる

※濃く抽出した紅茶を、カッティングボード全体に染み込ませていきます

※ふきんを使うとやりやすいですよ!

画像4: 筆者撮影

筆者撮影

小さなお皿やカトラリーなら、深めの鍋などに紅茶を入れて、そこに浸すようにして染み込ませる方法もいいと思います。

③紅茶を染み込ませたら、カッティングボードをよく乾燥させます

画像5: 筆者撮影

筆者撮影

ヤスリがけ後の塗装無しの木に、直接水分を染み込ませているので、よく乾かさないとカビや痛みの原因になります。内側までしっかりと乾かしましょう。

目安は、湿度の低い日でだいたい24時間くらい。風通しの良い場所で2~3日干しておくと完璧です。

④乾燥後、色が薄い場合は①~③の手順を何度か繰り返します。

※私は2回やりました
※出来上がりがコチラです!

画像6: 筆者撮影

筆者撮影

紅茶の色がいい感じに入りました。アールグレイの茶葉を使ったのですが、ほのかにいい香りがして、気持ちが上がります。

よく乾燥させて好みの色合いになったら、いよいよ油を塗ります!

【最終仕上げ〜完成まで】カッティングボード全体に食用油を馴染ませ 乾燥させたらリメイク終了

最終段階では、カッティングボード全体に食用油を塗ってなじませるという〝オイル塗装〟の作業を行います。

食用油といえば菜種油やオリーブ油などが一般的ですが、木の塗装におすすめなのは、えごま油やアマニ油などの「乾性油」と呼ばれる油です。

乾性油は、空気中の酸素を吸って固まるのが特徴。油絵に使う油絵具をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

とはいえ、オリーブ油や菜種油でもできないことはありません。

これらの油(不乾性油と言います)を使う場合は、油をなじませたあと、乾いたペーパーや布などを使って、余計な油をよく拭き取ってあげれば大丈夫です。

いずれの油もすべて食用なので、安心して使えるのがいいですよね。

カッティングボードのオイル塗装手順

①カッティングボード全体に行き渡るよう、擦り込むイメージで塗ります

※筆者は「えごま油」を使用

画像7: 筆者撮影

筆者撮影

②全体に油をなじませたら、また乾燥させます

③丸一日ほど風通しの良い場所で乾かしてあげて、出来上がりです!

画像8: 筆者撮影

筆者撮影

油が馴染んだことで、さらに深い色になりました。

メンテナンスする前の写真と比べると、全然違いますね!

画像9: 筆者撮影

筆者撮影

紅茶染めとえごま油の塗装によって、色がかなり変わりましたね。

また、ヤスリがけしたことで表面はなめらかになり、より雰囲気のある風合いに生まれ変わりました。

手間だからこそ愛着が増す!木製食器&カッティングボードはメンテナンスしながら永く使おう

画像: 手間だからこそ愛着が増す!木製食器&カッティングボードはメンテナンスしながら永く使おう

使い込んだ木製食器(今回はカッティングボード)のメンテナンスのやり方と、紅茶染めのリメイク方法をご紹介しました。油も紅茶も自宅にあるものなので、いつでも思い立った時に始めることができるのが最大のおすすめポイントです!

ちなみに、食用油の塗装もいずれまた落ちてしまうものなので、定期的なメンテナンスが必要になります。普通の食器に比べればちょっと手間かもしれませんが、手をかけてあげることでより愛着が生まれます。少しずつ経年劣化していく木のアイテムたちの風合いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!

ハピキャン ~タカラモノを探しにいこう~

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