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冬キャンプの結露対策!テント内が結露してしまう4つの原因と7つの防止対策を解説

冬キャンプの大敵といえばテント内の結露。夜寝て朝起きるとテントの内側がビショビショという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?濡れたテントを乾かすのも一苦労ですよね…。そこで今回は、ベテランキャンパーの筆者が「テント内の結露を防止する対策」を7つご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね。

冬キャンプ・テント内に結露が発生する4つの原因とは?

画像1: 筆者撮影

筆者撮影

冬キャンプの際に困るテントの結露ですが、そもそも発生原因を皆さんはご存じでしょうか?

まずは、テント結露の発生原因を知ったうえで、どのような結露対策を講じるかが冬キャンプを快適に過ごす重要なポイントになってきますので、結露の原因を考えてみましょう。

【原因1】テント内外の温度差

画像2: 筆者撮影

筆者撮影

冬のキャンプで良く目にするテント内の結露ですが、実は冬場だけの問題ではありません。

そもそも結露は境界部の温度差が原因で、10℃前後以上の温度差が出来ると結露が発生します。

皆さんがよく経験するものとして、夏場に冷たい飲み物のグラスが結露するのも温度差が原因です。

これは冷たい飲み物と温かい外気温との温度差が出来る事で、結露が発生してしまいます。

逆に考えると、テント外の気温とテント内の室温差が少なくなると、氷点下でも結露が発生しにくくなります。

【原因2】テント内の湿度

画像3: 筆者撮影

筆者撮影

また、結露が発生するためにはテント内の湿気(水分)が必要で、テント内が乾燥していて結露の元になる湿気(水分)が無ければ、そもそも結露は発生する事はありません。

しかし一般的な成人の場合、呼吸や汗で一日に排出する水蒸気は約0.9Lもありますし、当然ながら自然に近いキャンプ場では地面からの湿気も多く、これらがテント内結露の原因に繋がります。

そのため冬以外にも、梅雨時期から夏の湿度が高い季節でも、芝生サイトの場合は地面からの湿気も重なり、テント内に結露が発生する可能性が高くなります。

【原因3】テント素材

画像4: 筆者撮影

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そして、結露の発生する原因にはテントの生地素材も関係してきます。

例えば、冬に住宅の窓のアルミサッシ部分が結露しているのを見た事がある方も多いはずです。

これは、窓の素材であるアルミサッシが熱を伝えやすく、外の冷気を受けて窓周辺が急に冷やされる事で結露が発生します。

そのため近年では熱を伝えない素材として樹脂サッシや木製サッシを用い、温度差を出さない工夫がされています。

テント素材の場合、薄くて断熱効果が低いポリエステルやナイロン系素材のテントは結露しやすい反面、コットンやポリコットン素材は結露を軽減できます。

【原因4】テント内の通気性の悪さ

画像5: 筆者撮影

筆者撮影

冬キャンプは寒いので、なるべく冷気が入る隙間を減らし、ストーブなどで暖を取りながらヌクヌクとしたいですが、このテントに籠る行為が結露を発生させます

テント内結露の元になるのは湿気(水分)ですが、冷気が入らないように締め切る行為によって湿気を排出する事が出来なくなり、結露を発生させる事に繋がります。

また、冷気を遮るテントスカートは結露対策としては逆効果なので、雪で隙間を無くすと必ず結露が発生してしまいます。

冬キャンプでテント内の結露を防止する7つの対策

画像6: 筆者撮影

筆者撮影

冬キャンプの大敵である結露を抑えるためには、上記で説明した結露発生原因の【温度差】【湿気】【素材】【通気性】の4点を、どのように対策するかが重要になります。

そこで、冬キャンプで結露をなくして快適に過ごすにはどのような対策をすれば良いのか、解説していきます!

【対策1】就寝時にテント内外の温度差をなくそう!

画像7: 筆者撮影

筆者撮影

最も効果的な方法はキャンプライフを楽しんだ就寝時には、換気をしてテント内外の温度差を無くすのが一番簡単な方法です。

ただし外気温と室温との差を無くすことで結露は発生しにくなりますが、寒くて眠れない事もあるので冬用ダウンシュラフを使用し、電源サイトやポータブル電源で電気毛布を使い快適に就寝するようにしましょう。

▼冬キャンプでもあったかいおすすめの「ダウンシュラフ」「電気毛布」はこちらの記事でもご紹介しています!

【対策2】テント内の通気性を良くする(風通し・換気)

画像8: 筆者撮影

筆者撮影

次に、寒いかもしれませんが就寝時にベンチレーションを最大にして通風し、水蒸気が溜りにくい環境を整える事で結露を防ぐ事が可能です。

さらに効果的なのはテント内でサーキュレーターを使い、テント内の水蒸気の移動を積極的に行う事です。

▼キャンプにおすすめのサーキュレーターはこちらの記事でもご紹介しています!

【対策3】結露の素になる湿気を抑えよう!

画像9: 筆者撮影

筆者撮影

結露の元になるのは湿気(水)ですので、防水性の高いグランドシート、フロアシート、フロアマットなどを敷く事で地面からの水蒸気を抑える事ができます。

また、就寝時の人間からも多くの水蒸気が発生しますので、マスクをする事で水蒸気を抑えて結露防止に繋がり、乾燥から喉を守る事にも繋がりますので一石二鳥です。

【対策4】吸湿性&通気性の高いテントを使おう!

画像10: 筆者撮影

筆者撮影

結露を抑える為に欠かせないのはテントの生地素材で、吸湿性や通気性の高い素材のテントなら結露を大きく軽減できます。

特にコットン(綿)素材は防水性は低いですが、湿気の吸湿性や通気性も高く、冬キャンプには最適です。

ポリコットン(TC)素材でもある程度の効果が期待できます。

▼ポリコットン素材のテントはこちらの記事でもご紹介しています!

【対策5】大きめのテントを使う&石油・ガスストーブを極力使わない!

画像11: 筆者撮影

筆者撮影

テント内の結露原因に繋がる湿気を多く排出するものは2つあり、一つは人間の呼吸です。

ただし息を止める事は不可能なので、少しでもテント内の人口密度を下げるためにもテントの定員数よりも人数を少なくしたり、実際に使う人数より定員数が多めの大きいテントを使用しましょう。

また、水蒸気を多く排出する石油&ガスストーブは燃焼時に石油&ガス消費量と同量の水蒸気を排出するので、結露を抑えたいなら使用は控えましょう。

その点、煙突から水蒸気が排出可能な薪ストーブがオススメです。

▼筆者はローベンスの薪ストーブ&大型テントの「クロンダイク」のセットで愛用しています。詳しいレビューはこちらの記事を参考にどうぞ!

【対策6】高火力薪ストーブで結露を吹き飛ばそう!

画像12: 筆者撮影

筆者撮影

もし結露が発生した場合に高出力の薪ストーブがあれば、短時間でテントの室温上昇をさせる事で、テント内の湿度を下げる事が出来ます。

石油ストーブと違い薪ストーブは煙突部分からの放熱量も高く、短時間で結露で濡れたテントを乾かす事が出来るので、撤収時にテントを乾かす時間を短縮できます。

▼筆者が愛用しているローベンスの薪ストーブ「コバク テントストーブ」については、こちらの記事で詳しくレビューしています!

【対策7】速乾タオルを常備しよう!

画像13: 筆者撮影

筆者撮影

高気密高断熱住宅と違い、冬キャンプ時のテントはある程度の対策を施しても完全に結露をシャットアウトをする事は困難です。

そういう時に持っていると助かるのが速乾タオル

吸水性の高い速乾タオルでテントの結露を簡単に拭き取れますので、常備する事で朝のテントの乾燥作業が短くできます。

キャンプでのテント結露対策は実は住宅結露対策と一緒!

筆者撮影

ここまでお話しした冬キャンプの結露対策は、住宅関連の仕事をしている筆者からすれば当たり前の住宅結露対策です。

もちろん住宅と違い、より過酷な環境下でのキャンプをそのまま当てはめる訳にはいきませんが、冬キャンプでの結露は色んな面でストレスに繋がりますので極力軽減したいものです。

そのため、全ての対策をするのは困難ではありますが、自分に出来る事を見極め最低限の対策をして快適な冬キャンプを楽しんでみられてはいかがでしょうか。

▼冬キャンプを快適に過ごすヒントはこちらの記事でもご紹介しています!

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