こんにちは、ライターの金山ユミです。キャンプで欠かせないのが焚き火です。これから始めたい初心者さんへ初めてでも使いやすい製品から、長く愛用できるこだわりの製品まで厳選してピックアップ。焚き火に必要な周辺アイテムや選び方もあわせて解説します。ぜひ、焚き火デビューにお役立てください。
焚き火台がキャンプに必要な理由とは?
「焚き火なんて、その辺りでするのはダメなの?」そう思う人もいるかも知れませんよね。
焚き火台は炎を楽しめるだけでなく、調理にも便利に使えるんですよ!
まず、焚き火台が必要な理由を解説します。
理由1:環境保全・安全性を考慮するため
一つ目の理由は、環境面と安全面から。
- キャンプ場や森の地面を傷めさせないため
- 直火NGのキャンプ場がほとんどのため
- 周りの木などに燃え移って火事になるのを防ぐため
火事になって周りのキャンパーさんやキャンプ場に被害を出さないためにも、焚き火台を使って焚き火を楽しみましょう。
理由2:調理しやすい・後片付けも楽ちん
もう一つは、効率面のメリットから。
- 五徳などを用意すれば焚き火台の上に鍋を置いて調理もできる
- 灰受けが付いている焚き火台を選べば、炭や灰の処理も簡単
焚き火台をうまく使えば焚き火は暖を取るためだけでなく、調理にも使えて灰の処理も楽ちん。
▼こちらの記事で、「キャンプでの焚き火マナー」についてさらに詳しく解説しています!
【焚き火台の選び方】3つのポイント
焚き火台を選ぶときは以下の3つのことを基準にしましょう。
焚き火台選びのポイント
- 使用人数
- 移動手段
- 調理の有無
それぞれ掘り下げて解説します。
ポイント1:使用人数
焚き火台の大きさは、使用人数に適したサイズを選びましょう。
・ソロキャンプ
ひとりが暖を取れるぐらいのコンパクトなもの
・ファミリー/グループキャンプ
大人数で炎を囲めるように大きめなもの
ポイント2:持ち運びやすさ
持ち運びには、移動手段を考慮して適したサイズを選びましょう。
・徒歩/自転車/バイクの場合
軽量かつコンパクトなもの
・車移動の場合
積載できる量にあった大きさ
収納時の大きさもあわせてチェックが必要です。
ポイント3:調理の有無
焚き火での調理の予定があるかどうかも、選ぶ際のポイントです。
焚き火台によっては、焚き火だけの使用を想定してつくられたものと、調理やバーベキューの用途までカバーできるものがあります。
調理もしたい時は、対応の焚き火台を選ぶか、網や五徳が付けられるかもチェックしておきましょう!
【ソロキャンプ向け】軽量・コンパクトなおすすめ焚き火台4選
まずはソロキャンプやツーリングなど、コンパクトさ重視の人におすすめの焚き火台をご紹介します。
【おすすめ1】DOD(ディーオーディー)「ぷちもえファイヤー」
国語辞典ほどの大きさの焚き火台。約1.2kgで持ち運びやすく、ソロキャンプにピッタリです。
コンパクトなサイズの割に二次燃焼構造で火力が強く、設営が簡単で手間取らないので初心者にも扱いやすい製品です。
網を利用すれば、シェラカップや小型のクッカーを使った、簡単な調理も楽しめます。
ソロキャンプで焚き火はもちろん、ちょっとした調理やお湯を沸かしたい人におすすめ!
DOD(ディーオーディー)「ぷちもえファイヤー」
- サイズ(使用時):横220×奥行75×高さ165㎜
- サイズ(収納時):横260×奥行80×高さ140㎜
- 重量:約1.2kg
- 材質
- 本体:ステンレス
- テーブル:スチール
- 静止耐荷重:10kg
▼詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
【おすすめ2】「ピコグリル398」
見た目がかっこいい超軽量焚き火台です。シンプルなデザインですが、薪や重い鍋を乗せられる耐久性があります。
パーツは板と脚の2点のみで設営がとても簡単。収納時はA4サイズに折り畳めてコンパクトです。
撤収時はススを取り除いて畳むだけなので、面倒な片付けもすぐに終わります。
コンパクト性だけでなく、スタイリッシュなデザイン性や使い勝手も重視したい人におすすめ!
ピコグリル398
- サイズ:収納時 約33.5×23.5×1cm/組立時 約38×25×24.5cm
- 重量:約 365g(本体)
- 素材:ステンレス
- 付属品:収納ケース
【おすすめ3】UNIFLAME(ユニフレーム)「ネイチャーストーブ」
定番メーカー「ユニフレーム」の、ソロキャンプにぴったりな焚き火台です。
初心者でも着火剤を使わず、簡単に火を起こせるように設計されているところがポイント。
付属のケースに入れると厚さ約15mmで収納可能。超コンパクトで、持ち運びに優れた焚き火台です。
手軽に効率良く火を起こしたい人におすすめ!
UNIFLAME(ユニフレーム)ネイチャーストーブ
- 使用時サイズ:約14×14×16(高さ)cm
- 収納時サイズ:約13×13×1.5(厚さ)cm
- 材質:ステンレス鋼(メッシュ部のみ耐熱鋼)
- 重量:約320g
▼詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
【おすすめ4】ZEN Products「ZEN PIT」
わずか700gの小型焚き火台ながら、堅牢で調理にも使えます。
持ち運びはA4の付属バッグに収まるサイズ。小型ながらオーソドックスな形状でガッシリとした構造です。
ソロキャンプで調理と焚き火に活躍するタフなアイテムです。
ソロキャンプでもしっかり調理をしたい人におすすめ!簡易的なオーブンとして、ピザやグラタンも作れちゃう!
ZEN Products「ZEN PIT」
- 素材:ステンレス
- 収納サイズ:28.5cm × 20cm
- サイズ:高さ20.5cm×幅30cm×奥行き22cm
- 丸棒長さ:35cm
- 厚さ:本体1.5mm 梁1.5mm 火床0.3mm 丸棒直径 3mm
- セット重ね厚:10.5mm
- 重さ:700g
▼詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
▼その他の「ソロキャンプ向けのおすすめ焚き火台」はこちらの記事でも詳しく紹介しています!
【ファミリー・グループキャンプ向け】使い勝手重視!おすすめ焚き火台7選
続いて、ファミリーやグループなど大人数での使用におすすめの大きめの焚き火台を紹介します。
【おすすめ1】Coleman(コールマン)「ファイアーディスク」
パーツが最小限で、誰でも扱いやすい焚き火台。
焼き網が付属するので、炭を使ったBBQにも使えます。
円盤上のシンプルな構造は使用後のメンテナンスがとっても楽なので、初心者さんにおすすめ!
Coleman(コールマン)「ファイアーディスク」
- 使用時サイズ:約φ45×23(h)cm
- 収納時サイズ:約φ46×8.5(h)cm
- 重量:約1.6kg
- 材質:ステンレス
▼詳しいレビューはこちらの記事の中でご紹介しています!
▼ソロキャンプ向けサイズ「ファイアーディスクソロ」もおすすめ!
【おすすめ2】UNIFLAME(ユニフレーム)「ファイアグリル」
ユーザーも多く、定番人気の焚き火台。バーベキューやダッチオーブンに使え、耐久性に優れています。
炉の中にまとめられるコンパクト収納で、組み立ては簡単。
どれにしようか迷う時には、選んで失敗のない製品です!はじめての焚き火台におすすめ。
UNIFLAME(ユニフレーム)「ファイアグリル」
- 使用時 430×430×330mm(網高)
- 収納時 380×380×70mm
- 重量 2.7kg
- 焼網 鉄/クロームメッキ
- 本体 ステンレス
- 脚 スチールパイプ
▼詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
▼ソロキャンプ向けサイズ「ファイアグリルsolo」もおすすめ!
【おすすめ3】LOGOS(ロゴス)「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L」
ゴトク付きで調理もできる焚き火台。
別売りの豊富なオプションパーツで自由にアレンジできます。 設営が簡単で、コンパクトに収納可能。
珍しい「串焼きプレート」が付属しているので、マシュマロを焼いて食べるのも楽しそうですね!
一台で焚き火や色々な調理方法を楽しみたい人におすすめ!オプションパーツでカスタマイズも自由!
LOGOS(ロゴス)「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L」
- 総重量:(約)3.1kg
- サイズ:(約)39×38.5×28cm
- ゴトク幅:(約)13.5cm
- 収納サイズ:(約)42×26.5×7.5cm
- 構 成:本体、焚火ゴトク(串焼きプレート付)、ワイヤーロストル、収納バッグ
- 主素材:ステンレス、スチール、ポリエステル
▼さらにオプションパーツがセットになったモデル「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L・コンプリートDX」のレビュー記事も参考にしてみてくださいね!
【おすすめ4】スノーピーク「焚火台 L(3〜4人用)」
コンパクトに持ち運べる、シンプルでタフな構造の焚き火台。オプションのグリルブリッジを使えば調理が可能。
重量がありますが、長く愛用できる人気の定番アイテムです。
シンプルで良いものを長く使いたい、という人におすすめ!
スノーピーク「焚火台 L(3〜4人用)」
- サイズ:455×455×315(h)mm
- 重量:5.5 kg
- 収納サイズ:560×640×32mm
- セット内容:本体、収納ケース
▼「Sサイズ(1〜2人用)」、「Mサイズ(2〜3人用)」もあります。
【おすすめ5】「ピコグリル760」
軽量コンパクトなサイズと燃焼効率の良さで人気が高い、スイスメーカーのオシャレな焚き火台。
上記でご紹介した「ピコグリル398」の倍の大きさ(A3サイズ)です。使いやすさはそのままに、大人数で楽しめる焚き火台です。
キャンプ好き芸人のヒロシさんが使っているのも、こちらのモデルです!
軽量さ・使い勝手・おしゃれさ、どれも譲れない!という人におすすめ♪
ピコグリル760
- 材質:ステンレス
- 重量:740g
- 本体:組み立てサイズ:縦:38cm×横:54cm×高さ:26cm
- 収納サイズ:縦:46.5cm×横:30cm×高さ:2cm
▼愛用している編集部メンバーのレビューも参考にしてみてくださいね!
【おすすめ6】CAPTAINSTAG(キャプテンスタッグ)「ヘキサステンレスファイアグリル」
紹介した中では、リーズナブルな価格の焚き火台。大きめのサイズでバーベキューとダッチオーブンの調理にも使え、コスパは最高です。
組立も簡単で、収納はコンパクトに折りたためます。
「まずはコスパ重視!とりあえず焚き火にチャレンジしたい」という人におすすめ。
CAPTAINSTAG(キャプテンスタッグ)「ヘキサステンレスファイアグリル」
- 製品サイズ:(約)幅475×奥行410×高さ300mm
- 収納サイズ:(約)570×470×厚さ60mm
- 重量:(約)3.8kg
- 材質(品質):本体・底板:ステンレス鋼、バーキュー網・目皿・スタンド:鉄(クロムめっき)
▼ひと回り小さいサイズの「ヘキサステンレスファイアグリルM」のレビューも参考にしてみてくださいね!
【おすすめ7】belmont(ベルモント)「TOKOBI」
多機能で、大きな薪も投入できる安定性のある焚き火台。充実したオプションパーツでピザが簡単に焼けます。
見た目もカッコよく、日本製で使い勝手は抜群です。
キャンプで面倒は省きながらも、少し凝った調理をしたい人におすすめ!
belmont(ベルモント)「TOKOBI」
- 材質:18-8ステンレス
- サイズ使用時:約415×460×320㎜
- サイズ収納時:約260×460×60㎜
- 重量:約2.2㎏
▼詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
焚き火台とセットで揃えたい!キャンプでの焚き火で役立つアイテム5選
焚き火をするときに、セットで持っておきたいアイテムを紹介します。
1.焚き火シート:焚き火台の下に敷いて地面を守る
「焚き火シート」とは、焚き火台の下に敷く断熱性の高いシートです(「焚火台シート」という名称の場合もあります)。
焚き火の際に出る火の粉やこぼれた炭をキャッチしてくれ、地面を焚き火台の熱から守る効果があります。
キャンパーのマナーとして、1枚用意しておきましょう。
▼おすすめの焚き火シート
LOGOSたき火台シート
▼「焚き火シート」のレビューおよび、メーカー別の比較はこちら!
2.五徳:焚き火で調理する際に鍋を乗せられる
五徳や網がついていない焚き火台の場合は、調理の際に別途五徳や網を購入する必要があります。
焚き火台の構造や大きさによっては、網や五徳を購入しても使えない場合があるので注意しましょう。
耐荷重やサイズなどを必ずチェックしましょうね。
▼おすすめの五徳
スライドゴトク レギュラーフット
3.トング・火バサミ:熱い薪もつかめる
忘れがちですが、薪を追加するときなどに使用するトングや火バサミも必要です。
100円ショップなどでも手に入りますが、こだわりの道具を揃えるのもキャンプの楽しみのひとつです。
4.焚き火グローブ:手元を守る燃えにくい手袋
作業中の手指の保護と安全のために、キャンプグローブを使うのが理想的です。
焚き火や調理など火まわりで作業するときは、耐熱性が高く腕までカバーできるロングタイプがおすすめ。
▼おすすめの「焚き火グローブ」はこちらの記事で紹介しています!
5.火消し壺:残った薪や炭を安全に後処理できる
意外と大変な焚き火の後処理には、火消し壺があればとても便利です。残った炭を入れてフタをするだけで安全に消火できます。
こちらもキャンパーとして、焚き火台とセットで持っておきたいアイテムです。
▼おすすめの火消し壺はこちらの記事で紹介しています!
焚き火台の種類は様々!キャンプスタイルやサイズ・重さから目的に合ったものを選ぼう!
これからはじめたい人におすすめの焚き火台と追加で必要な周辺アイテムをご紹介しました。
初心者におすすめの扱いやすい製品から、長く愛用できるこだわりの製品まで比較すると、さまざまなスペックや価格のものがあります。
使い勝手の配慮が行き届いた日本メーカーの製品も、オシャレな海外メーカーの製品も、それぞれに魅力があって使う時のことを想像するとワクワクしますよね。
ギアをじっくり選ぶのも、キャンプの楽しみのひとつです。
焚き火はキャンプでの癒しの時間です。ぜひ、お気に入りの製品を見つけて焚き火デビューを楽しみましょう。
▼火起こしの手順や焚き火の注意点などはこちらの記事をチェック!