キャンプブームにより「平日キャンプ」の需要も急上昇中! キャンプの「今」を探るべく、いくつかのキテますワードをピックアップして解説するこのシリーズ。第二回は、キャンプコーディネーター・ライター・モデルとして活躍している佐久間亮介さんが考える「キテますワード=平日キャンプ」について詳しく話を伺ってきました!※本記事は2021年9月8日に発売された「fam_mag Autumn Issue 2021」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。
趣味と日常が行き来する「平日キャンプ」。人気上昇で予約困難なキャンプ場も多数
キャンプコーディネーター・ライター・モデルとして活躍している佐久間亮介さんは、仕事柄、キャンプ場で撮影を行ったり、ロケやイベントのコーディネートをする機会が多いそう。そんな中、最近では週末だけではなく平日でもキャンプ場の予約が取れない……なんてことも!
今までは、人気のキャンプ場でも平日の集客に苦労しているところが多かったのですが、キャンプブームによりその問題は徐々に解消されているのだとか。
平日キャンプが人気を集めているのには、働き方改革の重要性が叫ばれ、有給休暇や長期休暇が取りやすい環境になった人が多いことが挙げられます。
子どもが未就学児の場合はファミリーキャンプ、友人同士やソロキャンプなど、週末だけのレジャーではなくなってきているというデータもあります。確かに週末以外のお休みが取れるのであれば、混雑が避けられる平日キャンプを選びたいですよね。
ただ、「平日キャンプ」の利用者が多くなったのには他にも理由があるとのこと。
なんでも、キャンプ場でワーケーションやテレワークを推進しようという試みも広がっているからなんだとか。
つまり、パソコンやタブレットを使用するのに必要な電源・Wi-Fi環境など設備が整うことで、キャンプ場がオフィスになるということ。そういったテレワークオフィスとしての利用を意識したサービスを展開しているキャンプ場が徐々に多くなっています。
平日のキャンプ場で見かけたキャンパー40人に聞いてみました!
fam_mag編集部が実際に平日のキャンプへ行き、いろいろ質問をしてきました!
Q.今日は誰と一緒に来ているんですか?
1位 家族(子どもや夫婦も含む)(22名)
2位 仲間(友人・同僚など)(9人)
3位 ひとり(7人)
その他(2人)
Q.平日キャンプは何曜日にすることが多い?
1位 金曜日(13名)
2位 決まっていない(11人)
3位 月曜日(10人)
その他(6人)
Q.平日キャンプの1番いいところを教えて!
1位 予約が取りやすい(23名)
2位 眺望のいい場所に陣を取れる(9人)
3位 人が少なくてわりと静か(4人)
その他(4人)
キャンプ場でのワーケーションは今後もっともっと加速しそうな予感!
リモートワークが可能な人なら、自宅はもちろん旅先やキャンプ場が「仕事場」になります。
大自然に囲まれながら心地よく働くのも気持ちが良い!そのための設備投資は増加の一途をたどっています。
政府からの支援も活性化を後押し!
コロナ禍における観光産業従事者に対する支援の一環として、顧客を獲得しアウトドア関連事業を活性化することで雇用を守るという考えのもと、支援のための予算が組まれました。
総予算の内訳は、イベント開催やツアー企画のための補助金、ワーケーション推進のための補助金に区別されます。
ワーケーション推進予算は、Wi-Fi設備や電源設備、ワークスペースの充実などに費やされることになるんだそう。
政府や事業者ともに、今後のワーケーションの重要性と将来性に大きな期待をしているのがわかると思います。
快適な環境を完備したキャンプ場も増加している!
ワーケーションを快適に行えるよう、さまざまな設備を整えたキャンプ場が続々と増えてきています。
ここでは、3ヶ所をピックアップ! お近くの方は、ぜひ利用してみては?
オーパークおごせ
『オーパークおごせ』は、Wi-Fi設備完備で、複数名での仕事や研修にも使える貸会議室(別料金)も利用することができます。
フリーテントサイトのほか、仕事に集中したい人のための一棟貸しのキャビンなど、それぞれの幅広いシーンに合わせたプランが用意されています。
北軽井沢スウィートグラス
場内全域をカバーするWi-Fi設備が魅力の『北軽井沢スウィートグラス』は、ストレスのないテレワーク環境を作り出しています。
カフェ&マルシェの「アサマヒュッテ」もワークスペースとして開放しており、利用者の状況に応じた仕事スタイルを選ぶことができます。
四徳温泉キャンプ場
『四徳温泉キャンプ場』は、広々としたウッドデッキのあるセンターハウスを中心に、高速のWi-Fi設備を完備しています。
コテージにはパソコン作業に適したデスクが用意されており、快適に作業が可能。
仕事の後は、併設されている温泉を満喫できるのも魅力のひとつです。
「アウトドアワーケーション in ライジング・フィールド軽井沢」ではワーケーションを題材にした注目コンテンツが誕生!
約4万坪の広大の敷地の中に、テントサイトやアスレチック施設、温泉施設を完備した人気の高規格キャンプ場『アウトドアワーケーション in ライジング・フィールド軽井沢』。
Wi-Fi設備が整ったキャンプ場で、親がワーケーションをしている一方、子どもたちは指導者のもとでアスレチックや火おこし体験など、さまざまなアクティビティを満喫できるプランが誕生。
仕事と家族サービスを両立できる体験を通し、家族全員のワークライフバランスを考える絶好の機会になりますね!
趣味と日常を同じ場所で! 「平日キャンプ」にはいろんな魅力がある
キャンプの「今」を探るべく、いくつかの“キテるワード”をピックアップして解説する「キテますワード」シリーズ。第二弾として「平日キャンプ」をご紹介しました。
人気のキャンプ場では、平日でもたくさんの人たちで賑わっている昨今。そこには、単純にキャンプ人口が増えたからというだけではなく、リモートワークや企業研修でキャンプ場を利用するなど、趣味として・仕事として利用する人が増加しているという背景がありました。
今後の平日キャンプの加速に、期待が高まります。