冬キャンプで星空を満喫しよう!夜の寒さ対策とキャンプ場選びのコツ
2022年02月10日

冬のキャンプは寒さと引き換えに美しい星空が待っています
ただし寒さが厳しいのも事実で、何も用意していないとテントの外に出ることすらできずに帰ってくることになります。そこで今回は、冬キャンプで星空観察するための寒さ対策と、キャンプ場選びのポイントについてご紹介します。
冬キャンプで星空観察をおすすめする理由

冬は空気の透過率が高くて星空がきれいに見えます
そして何よりもキャンプ場に人が少なく、夏のように夜遅くまで騒いでいるような人はほとんどいません。他の人の焚き火やランタンの灯りも少なく、落ち着いた雰囲気の中で星空をゆっくりと堪能できます。
さらに寒さもおすすめする理由のひとつです。星空観察をする環境として、凍えるような寒さは好条件とは言えませんが、強烈に寒かったという記憶が残ります。その記憶とこれまでに見たこともない星空が合わさって、忘れられない思い出になるというわけです。
寒さに負けないコツは重ね着にあり

厚手のウェア1枚よりも薄手のウェアを複数枚のほうが温かく感じます
キャンプでの寒さ対策として定番なのは焚き火ですが、星を見るとなると焚き火は明るすぎるのでNGです。視線が上になるので、足元が不注意になって衣類を燃やしてしまう可能性もあります。このため焚き火はできるだけ小さくしておく必要があり、暖を取るのには使えません。
そうなるとできることは寒くない服装を心掛けることです。このときのポイントは厚手のウェアを選ぶのではなく、薄手のウェアを重ね着することです。そうすることで、服と服の間に空気の層ができて、体温を奪われにくくなります。
1枚目に吸湿性と保温性の高いインナーウェアを着て汗で体が冷えるのを防ぎ、その上にダウンやフリースなどを2枚重ね着します。そしてその上から防風効果のある冬用のジャケットを着用すれば、大抵の寒さはしのげます。
足はそこまで寒さを感じませんので、下半身はタイツとトレッキングパンツの重ね履きで十分です。大切なのはボトムスよりも足元。できるだけ保温性の高いソックスを選び、防寒ブーツを履けば寒さを軽減できます。
空が開けている都市部から離れたキャンプ場を選ぼう

市街地の明かりが届かないキャンプ場がおすすめ
● 空が開けている
● 都市部から離れている
● 夜に暗くなる
星空を見るわけですから、頭上が樹木に覆われている林間のキャンプ場はNGです。高原などの高台にあるキャンプ場を選びましょう。また、都市部の市街地が近いと街の明るさで星空がきれいに見えなくなってしまいます。できるだけ都市部から離れてください。
ただし山間部に行くと、路面が凍結している可能性があります。そのような環境での運転経験がない人は、温暖な地域のキャンプ場がおすすめです。
また設備がしっかりしすぎているキャンプ場では夜も安全のために外灯があり、キャンプ場そのものが明るくなってしまうこともあります。そのようなキャンプ場は便利ではありますが、星空を見るのには適していないので、選ぶときに気をつけましょう。
星空観察は月が暗い日を選ぶこと

月が明るすぎると見える星の数が減ってしまいます
キャンプの計画を立てるときに、アプリなどで月齢をチェックしておきましょう。理想は新月のタイミングですが、その前後数日でも構いません。星空をしっかりと楽しみたいなら、少なくとも満月前後は避けましょう。
また、いくら新月でも曇り空だと星は見えませんので、tenki.jpの星空指数も参考にしてください。月の満ち欠けだけでなく、天気も考慮して天体観測に適しているかを数値化していますので、新月を選んだのに星が見えないなんてことを回避しやすくなります。
もっともキャンプ場に行って、寒い思いをしながらも星空が見れなかったというのも、後になれば笑い話になります。星空指数は参考程度にして、あとは運任せで冬キャンプの予定を組んでみるのもおすすめです。
星空指数|tenki.jp