特に都会に住む人へ
特に都会に住む人へ
東京や大阪など都会で住んでいる人には、さらに別の備えも必要です。
都会はとても災害に弱い街です。東日本大震災でも多くの帰宅困難者が発生し、街は混乱しました。その後の2011年台風15号でも多くの帰宅困難者が発生しました。
東京や大阪などの都会では、特に1人1人が災害に弱い街に住んでいることを意識して対策をする必要があります。
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備えは、自宅だけでなく職場にも
平日の多くの時間を自宅ではなく職場や学校で過ごしています。都会では通勤距離が長く、災害時にすぐに備えのある自宅に帰ることができません。備えは自宅だけでなく、職場にも用意しておきましょう。
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職場にも歩きやすい靴を置いておく
災害で公共交通機関が麻痺した時、家には歩いて帰ることになるかもしれません。仕事中は革靴やヒールのある靴の方も多いと思いますが、万が一に備えて歩きやすい靴も用意しておきましょう。
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無理に帰宅しないで待機する
東京の都心部では、耐震性のあるビルや、火災の延焼危険が少なく安全な地区も多くあります。このようなエリアでは、被災後すぐに自宅に帰るのではなく、状況が落ち着くまで待機した方が安全です。
東日本大震災では、多くの方が歩いて帰宅しようとした結果、道路が人で大渋滞となり移動が困難になりました。もしこのような状況で火災が発生すれば大惨事となります。
2011年の台風15号でも、都心部のターミナル駅では、多くの帰宅できない人で溢れました。特に台風などでは、しばらく待てば公共交通機関の運行が再開されます。無理に帰らず職場で落ち着いて待機するようにしましょう。
東日本大震災で多くの人が無理に歩いて帰ろうとした理由の1つが、「携帯電話が通じず家族の安否が確認できないため気になった」というものでした。落ち着いて職場に待機するためにも、「家族で安否確認のルールを決めておく」「伝言ダイヤル171の練習をしておく」「正しい情報を得られる携帯ラジオなどを用意しておく」をやっておきましょう。