7/7、新潟地方気象台から、福井・石川・富山・新潟を対象とした「向こう1か月の天候の見通し」が発表されました。
北陸地方ではこのあとも厳しい暑さが予想されています。このため、定期的な換気をしつつエアコンを適切に使用して熱中症を予防することは大切です。
一方、今夏は電力需給が厳しく、今後、可能な範囲での節電や省エネが求められるケースも想定されます。
そこで、自然の風を上手に利用しながらエアコンを使用する方法を考えてみましょう。
北陸地方では、高気圧が日本海に中心をもつ気圧配置の場合、高気圧は時計回りの風となるため、北よりの風(北陸地方では海風)が卓越します。しばらくは夏の太平洋高気圧の勢力が弱まる周期となる見込みです。これは裏を返せば、日本海に中心をもつ高気圧が顕在化する時期が現れやすくなる可能性も示唆しています。「
地上天気図で日本海に高気圧がある場合は海風で涼をとれるチャンスあり」として、注目して下さい。
2021年7月22日の北陸4地点の風速(m/s)・風向(16方位)の1時間値の経過を見てみましょう。4地点ともに日中の時間帯である概ね10時頃には北よりの風に変わり、昼過ぎを中心に風速5m/s程度の風が吹いている所が多くなっています。※但し、この風には気温上昇に伴う海陸風の海風効果も含まれていると考えられます。
このような風は、沿岸部や南北走行の道路沿いを中心に感じやすくなりますが、自宅においても、北側と南側の窓を開放し、風の通り道をつくることで、驚くほど体感温度が変わるケースがあります。
帰宅時に屋内に熱気がこもっていると、即「エアコンのスイッチをon」としがちですが、まずは窓を開けて換気を行いましょう。暑い部屋の熱気を逃がしてエアコンのスイッチをonすれば、エアコンによる冷却効果は高まり節電にもなりそうです。仮に上手に風が利用できれば、エアコン要らずで涼をとるのが可能となることもありそうです。