ドライアイの症状を予防または緩和させるために実践したい対策方法を4つご紹介します。
■1.VDT作業を控える
ドライアイの原因となるパソコンやテレビゲーム、スマホなどを使ったVDT作業はなるべく控えるようにしましょう。
どうしても使用しなければならない場合は、1時間につき15分は目を休ませるよう心がけてください。
目を休ませるときは、ただ目を閉じるだけでなく、遠くの景色を見たり、蒸しタオルを5~10分ほど目に当てたりすると効果的です。
■2.まばたきを意識する
画面や本を食い入るように見つめていると、ついまばたきを忘れてしまいがちになります。
意識的にまばたきを行うことが大切です。
なお、まばたきをしているつもりでも、完全に目が閉じていない「まばたき不全」の人もいます。
意識的にまばたきしているのに目の乾きが改善されない場合は、まばたきをする際、きちんとまぶたが閉じられているかどうかも確認してみましょう。
■3.ドライアイ用の目薬を使用する
ドラッグストアや薬局などには、涙液のバランスを整える成分が配合された目薬が販売されています。
涙液のバランスを調整する代表的な成分には、塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、ヒアルロン酸Naなどが挙げられます。
製品によって配合されている成分が異なりますので、薬剤師に相談して適切な目薬を選ぶようにしましょう。
■4.眼科を受診する
ドライアイの症状が悪化すると、セルフケアだけでは対処できなくなる場合があります。
市販の目薬を差しても症状が緩和されない場合や、ドライアイの症状で日常生活に支障を来している場合は、眼科を受診して適切な治療を受けることが大切です。
眼科ではドライアイの診断を行うための検査を行った上で、軽症であればうるおいを保持する点眼液が処方されます。
点眼液で改善されない場合は、涙が排出される涙点を閉じる「涙点閉鎖」と呼ばれる治療が行われることもあります。[注3]
[注3]
参天製薬:ドライアイの治療