登山初心者が前日~当日に気をつけたいことは? 食事・睡眠・登山届・天気の備えをチェック
レジャー
登山を安全に楽しむためには、装備やルートを準備するだけでなく、前日から当日にかけての過ごし方も大切です。
神戸発の国産アウトドア用品メーカーfinetrack(ファイントラック)の平川陽一郎さんに、登山前日から登山口に到着するまでに気をつけたいポイントを伺いました。
食事や睡眠、登山計画、登山口での準備、天気の変化への備えなど、出発前に確認しておきましょう。
登山前日は、しっかり食べてゆっくり休もう
登山前日になって慌てないよう、装備などの準備は早めに済ませておきましょう。
前日の過ごし方として大切なのは、まずしっかりと休むこと。そして、食事をきちんととることです。
特に意識したいのが、ご飯などの炭水化物。登山では長時間体を動かすため、活動するためのエネルギーを事前に補っておくことが大切です。
また、平川さんによると、睡眠は最低でも8時間を目安にしたいとのこと。翌日の登山が楽しみでなかなか眠れないこともあるかもしれませんが、できるだけ早めに準備を終え、ゆっくりと体を休めておきましょう。
眠れない場合でも、目を閉じて横になり、体を休ませることを心がけてください。
当日の朝も朝食を抜かず、水分補給を
登山当日の朝も、朝食はしっかりととりましょう。
食べたものが活動のためのエネルギーとして使われるまでには時間がかかるため、「登山口に着いてから食べればいい」と考えず、出発前に食べておくことがポイントです。
エネルギーが不足すると、頭がぼんやりしてしまい、転倒や道迷いなどにつながる可能性もあります。
朝早くて十分な食事をとるのが難しい場合は、おにぎりなど食べやすいものを用意しておくとよいでしょう。
また、水分補給も忘れずに。登山口に着いてから慌てて水分をとるのではなく、登山口に着くまでに500mlを目安に水分を補給し、体に水分を循環させた状態で登山をスタートすることを意識しましょう。
「登山届」だけでなく、まずは登山計画を立てる
安全な登山のために重要なのが「登山計画」です。
いつ、誰が、どの山へ行き、どのようなルートを歩くのか。まずは自分自身で計画を立て、その内容を家族などにも共有しておきましょう。
そのうえで、計画した内容を提出するものが「登山届」です。
オンラインで登山届を提出できる場合もありますが、自宅にも登山計画を残し、自分でも持っておくことが大切です。
万が一、山で事故や遭難が発生したときにも、登山者がどのような計画で行動していたのかが分かれば、その後の対応につながります。
スマートフォンはバッテリーがなくなる可能性もあるため、必要に応じて紙でも登山計画を用意しておくと安心です。
登山口に着いたら、用具の点検とストレッチを
登山口に到着しても、すぐに歩き始めるのではなく、出発前にもう一度装備を確認しておきましょう。
特に確認したいのが靴ひもです。きちんと結べているかなど、歩き始める前に用具を点検します。
その後は、体を動かしながら筋肉をほぐす「動的ストレッチ」を行いましょう。平川さんは、ラジオ体操のような動きを軽く行う方法を紹介しています。
これから歩き始める体を少しずつ動かし、登山に備えましょう。
山の天気は「変化の兆し」にも注意
登山では、天気の変化にも注意が必要です。
山を歩いている途中に、
・黒い雲が近づいてきた
・冷たい風が吹いてきた
・気温が下がってきた
などの変化を感じたら、天気が崩れる兆しかもしれません。
その場合は、無理に登山を続けず、行動を中止したり、早めに下山したりする判断も必要です。
出発前に天気予報を確認することはもちろん、登山中も空や風など周囲の変化を確認しましょう。