マラソン大会の開催時期は、秋~春にかけてが多く、これまでにも天気の影響を大きく受けた大会がいくつかあります。例えば東京マラソンでの症例を見ますと、実際に毎年のように低体温症にかかる方がいらっしゃいます。(これまで2月、3月に開催)
中でも2010年の第4回大会ではスタート後、みぞれが降ったこともあり気温が低下したため、236名の方が低体温症の症状が見られたということです。<注1>
<注1>
・東京マラソン2021公式ウェブサイト内メディカル情報「体調管理・医療情報」
https://www.marathon.tokyo/about/medical/medical_health/index02.html低温に限らず、寒い季節の雨のランニングは短い時間でも警戒が必要です。季節は違いますが、4年前の9月、雨の中で開催された体育大会で、高校生の生徒36人が低体温症で病院に搬送されています。この日は暑かった前日よりも大幅に気温が下がったことが影響していると考えられています。
※この日の福岡の気温は21.9度で前日の27.2度から5度以上も下がっています
運動をしていればもちろん体は熱くなりますが、自身の発熱に対して、気温や風などの原因で外から体を冷やすスピードが速いと、低体温症になるリスクが高まります。ランニングは雨の日はなるべく控え、風の強い日は防風、防寒対策が必要です。