カリンとボケの取り違えから発生し、やがて文様を通じてキュウリに転移し、キュウリから水神・子安神へと移っていった「木瓜」という名前。今、その名をいただく「ボケ」の花が、田の神が目覚めて生命の活動がはじまるこの時期に鮮やかに咲くということ、そして「ボケ酒」が様々な効能の知られる薬用酒として重宝されてきたことは、単なる偶然ではなく、古から受け継ぐ人の生き物としての直感がもたらす「必然」なのではないでしょうか。
(参考・参照)
植物の世界 朝日新聞社
薬草カラー図鑑 小林正夫 講談社
本草和名 上,下巻 / 深江輔仁 [著] ご由緒 - 筑後国一の宮 高良大社:公式ウエブ