ウクライナから愛知県に避難してきた女性が、新たな一歩を踏み出しています。
4月、ウクライナのハルキウから、名古屋市に母親とともに避難してきたマリヤ・ボルジクさん(26)。
これまで名古屋で、1年半の留学経験があります。
5月16日からは、愛知県国際交流協会の多文化共生センターで、「通訳」として働くことになりました。
センターからのリクエストを受けた「日本ウクライナ文化協会」がマリヤさんを紹介し、採用されたのです。
(マリヤさん)
「通訳の仕事は新しく、やったことがないが、今、ウクライナ語の通訳の仕事ができてうれしい」

避難してきた人たちが学校で学んだり、働いていくために、どんな手続きが必要なのかを伝えます。
センターではこれまで英語、ポルトガル語、ネパール語など、13の言語で対応してきましたが、ウクライナ語を話せる通訳はいませんでした。
(あいち多文化共生センター宮丸千尋さん)
「母国語で話すのはストレスもないし、心から思っていることを表現できると思うので、少しでも安心して、穏やかな生活が送れるように一緒に寄り添って、支援していく」
マリヤさんにとっては、きょうが仕事2日目。まだ通訳することはありませんが、これから支援制度にくわしいソーシャルワーカーと二人三脚で在留資格や教育制度などの相談に電話などで対応していくことになります。
(マリヤさん)
「全部わからないことだと思うので、サポートしたい。どんな質問でも手伝う」