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    なぜ?市役所庁舎を津波浸水想定区域に移転へ 市長が住民に直接説明「ハザードマップの作成は私が主導でやった。プロ中のプロと自認している」

    福島流星 記者:
    住民説明会まであと5分となりました。会場にはすでに50人ほどの市民が集まっています

    11月11日夜に開かれた静岡市役所 清水庁舎の移転・新築に関する住民説明会。

    新しい庁舎の整備方針や清水駅エリアのまちづくりなどについて説明されました。

    老朽化に伴い耐震性が低いことから、市が改修をするのか、移転・新築か検討を続けてきた現在の清水庁舎。

    静岡市・難波喬司 市長(11月4日):
    清水駅の東口に移転・新築する案が最も優位であると判断した

    難波市長は先週、清水庁舎をJR清水駅東口へ移転・新築する方針を明らかにしました。

    鈴木櫻子 記者:
    こちらが清水庁舎の移転予定地です。近くでは最近病院が建てられたほかスタジアムの整備が検討されるなど街の機能を集約化し活性化を目指します

    市は清水駅周辺の一体的なまちづくりを目指して、周辺に公園や駐車場の整備も計画しているほか、新たな庁舎の建物は民間事業者との併設も検討しています。

    ただ、その移転先は津波の浸水想定区域。

    それもあって、清水庁舎の整備については老朽化した病院の移転問題と合わせて長年にわたり議論が続いていました。

    静岡市・田辺信宏 市長(2017年当時):
    聞いてください、聞いてください。皆さん冷静になって聞いてください

    2017年、静岡市が進めていたのは現在の清水庁舎を清水駅前に移転し、当時の桜ヶ丘病院を清水庁舎の場所に新設する計画です。

    しかし、いずれも津波想定区域への移転のため一部の住民が猛反発。

    当時の川勝知事も苦言を呈しました。

    静岡県・川勝平太 知事(2021年当時):
    重大な問題がはらまれていると受け止めている。その判断をした人の責任は非常に重い

    しかし、新型コロナの影響もあって市は清水庁舎の移転事業を凍結。

    桜ヶ丘病院は庁舎の移転先に新設され、2025年3月、清水さくら病院として開院しています。

    住民:
    津波はすぐ来る。津波の怖さを市は知らないのではないか

    住民:
    まず命と暮らしを守る。そこを第一に考えてもらいたい

    11日の住民説明会でも相次いだ津波への不安。

    市は防潮堤を設置するほか庁舎の1階をピロティ構造と呼ばれる柱のみの造りにすると説明します。

    静岡市・難波喬司 市長:
    津波のハザードマップの作成は私が主導でやった。プロ中のプロと自認している。ペデストリアンデッキがあるので、津波となればデッキから(庁舎に)すぐに入れる。津波避難ビルとして非常に有効。1階の駐車場は浸水するが特に問題ない

    難波市長は新庁舎は1000年に一度レベルの地震や津波にも対応できると強調しました。

    参加した住民は…。

    住民:
    おそらく皆さん津波のことなど心配していると思うが、理詰めでしっかり説明してくれたのでよく理解できた。

    住民:
    中身について言えば、どうして今、庁舎をあそこに作らないといけないのか?なぜ慌ててやるのかという思いはある

    静岡市・難波喬司 市長:
    津波浸水域になぜ設けてはいけないのか、何かが起きるからいけない。しっかり分析した上で対処できるかどうか説明したが、これからもそういう説明をしっかりしないといけない

    市は12月5日までパブリックコメントを募集。

    今後、議会で議論して2026年3月までに基本計画を策定し、5年以内をめどに供用を始めたい考えです。

    なぜ?市役所庁舎を津波浸水想定区域に移転へ 市長が住民に直接説明「ハザードマップの作成は私が主導でやった。プロ中のプロと自認している」

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