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寺の本堂屋根崩落 江戸末期創建で老朽化

 岐阜県大垣市綾野の真照寺で、江戸末期に造られたとされる本堂の正面側の軒が幅約15メートル、奥行き約5メートルにわたって境内に崩落した。同寺によると、崩れたのは4日午前11時30分ごろ。風は強かったものの前兆らしい現象はなかったといい、原因は不明。当時、本堂内で住職夫婦ら3人が掃除をしていたが、けがはなかった。

 寺を管理する住職の母親(90)によると、本堂は江戸末期に創建。1891年の濃尾地震で大きく傾いたが、檀家(だんか)の協力を得て解体、補強して建て直したと伝わる。その後、瓦は定期的にふき替えていたが、少なくともここ50年間ほどは建物自体の補強工事は行っていなかった。文化財指定は受けていない。崩れた軒先は長くせり出し風雨にさらされて老朽化していた。

 崩落時、庫裏にいた住職の母親は「突然、バーンというものすごい音がした。何かが爆発したと思って表に飛び出した」と振り返り、「由緒あるお寺。できる限りの修理を施して大切に守っていけたら」と話した。

 岐阜大工学部の木下幸治准教授(維持管理工学)は「寺社仏閣は耐震設計のような発想がなかった時代に木材のみで造られたものも多く、日頃から専門家に点検を依頼することが非常に大切」と指摘した。

岐阜新聞社

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