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岐阜県内希少茶で心も体も爽快 新茶の季節、各地で販売準備

 「美濃茶」の産地として知られる岐阜県内では5月から6月、香り高い新茶の販売が始まる。近年伊吹山麓で栽培されている在来種のお茶、クリーン農業で栽培される「不帰(かえらず)茶」、唯一飛騨で栽培されている「金山茶」など、産地以外ではあまり出回らない希少なお茶に注目が集まっている。


 緑茶にはリラックス効果のほか、含まれるタンニンやフラボノイドの成分が心臓を強くし、老化防止にも役立つとされる。「霧が深く太陽の光が届きにくいところで育つ茶は、テアニンやGABAといったアミノ酸類が多くなり、うまみが増すだけでなく、自律神経のバランスを調節する。苦みが少ないので子どもや高齢者にも飲みやすい」と岐阜薬科大の水野瑞夫名誉教授(91)。気候条件や土壌が味や含有成分を左右するという。


 揖斐郡揖斐川町春日の中村さよ(70)さんは、地元で在来種に特化した茶の製造販売を栽培から行っている。「チャノキは自家受粉をしないので、実生の在来種は人間と同じで1本1本、性格も見た目も違う。地中に深く根を張るので春日の茶にはミネラル分が多い。自然のまま育つので味も香りも濃く、新茶は60度くらいの低温でゆっくりいれて」と話す。地域の高齢者らと「春日ティーファクトリー」を立ち上げ、在来茶の紅茶づくりにも挑戦中だ。


 700年を超える茶栽培の歴史を持つ春日には、標高300メートルを越える高台に今も在来種の茶畑が広がり、5月下旬から春日六合にある日帰り入浴施設「かすがモリモリ村リフレッシュ館」などで新茶の販売が始まる。


 不破郡垂井町で栽培される「不帰茶」も珍しい。ぎふクリーン農業の認証を受け、同町内で栽培されているチャノキを「不帰茶」と総称し、地名にまつわる伝説から「嫁ぎ先から帰らない」とされ、縁起のいいお茶として知られる。


 「不破の茶は歴史が古く、多分春日のお茶と同じくらい。昔から味が濃い、強さがあると言われてきた」と、同町内で天保年間から茶の製造・販売を行ってきた同町府中の「白井製茶」社長の白井一さん(66)。息子の駿介さん(35)と親子で製茶工場を営み、不帰茶の販売も行っている。


 一方、下呂市金山町菅田地区は飛騨地域唯一の茶産地で、県内の産地の北限。「チャノキは雪が深くあんまり寒いところでは育たない。江戸時代には最上級のお茶『幾里(いくさと)』を京都の九条家に送っていた記録が残っている」と、ひだ金山茶生産組合の矢島実組合長(66)は金山茶の普及に尽力する。


 同地区桐洞在住の中島淳三さん(68)は自宅の裏山で茶栽培を行っている。「桐洞は霧の多いところ。ここで育つお茶は渋みが少なくまろやかな味。チャノキを植えると山崩れ防止にもなる」と話し、災害防止面での効用も強調する。一般向けの金山茶の新茶販売は6月20日過ぎから。町内の日帰り入浴施設や道の駅などで手に入るほか、高山市本町の「まつの茶舗」でも販売される。

岐阜新聞社

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