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「川の特性を把握し遊泳」 地形によって流れに緩急/渦を巻き水の吹き上げも

 岐阜県関、美濃両市の長良川、板取川で水難事故が相次いでいる。事故発生時、救助活動に当たるのは、潜水士資格を持つ隊員で構成する中濃消防組合中濃水難救助隊。川をよく知る吉田宏之隊長(44)と、隊を束ねる同組合消防指令課主幹の西田政弘消防司令(51)に、川の危険性や事故に遭わないための注意点を聞いた。


 -近年の水難事故の傾向は。


 吉田 川を知らない人が亡くなるケースが多い。川はとても複雑。地形によって流れに緩急があり、深さも一定ではない。渦を巻いたり、川底から水が吹き上げたりする場所もある。右岸と左岸で様相が異なる場所もある。管内でも事故が多い美濃市の美濃橋付近と関市の鮎之瀬橋付近は、右岸は浅瀬だが、左岸側に大きな岩があり、そこで水流が複雑に変化している。右岸から渡れると思って泳ぐと急に深みが増したり、渦に遭遇したりしてしまう。


 西田 一般の人は初めて渦を経験して、パニックに陥ることも多い。親しみがない川に入るには危険が伴うことを念頭に置いてほしい。


 -遊泳者が注意すべきことは。


 吉田 ライフジャケットは必ず着用する。飲酒をしない。もう一つは川の特性を理解すること。遊泳に行きたい場所で過去に事故が発生しているかどうか。今はインターネットで調べることができる。県のホームページの情報も有効。


 西田 川の濁り、水位、上流の天気にも注意する必要がある。川の事故の多くは横断中に起きる。横断しないことが大切。


 ―危険な場所での捜索も多い。活動で気を付けていることは。


 吉田 水の中は陸上に比べて事故比率が4倍に上がるという統計もある。川について学び続けているが、知れば知るほど、怖さも増す。消防大学校時代の知人の部下が訓練中に亡くなる事故があり、プロでも命を落とすことがあると衝撃を受けた。私は隊員の命を預かる立場でもある。今後も研さんを積みたい。


 西田 結成から40年余りの歴史がある救助隊。先輩方の経験、知識、技術の積み重ねで今がある。引き続き、その経験を生かし、伝えていきたい。


 吉田 救助に行き、亡くなった人の遺族や友人が悲しむ現場を見るのがつらく、遺族の声が忘れられない。皆さんも事故を人ごとと思わず、自分事として受け止めてほしい。

岐阜新聞社

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