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鏡に映ると模様変化...ユニークな錯覚さい銭箱

 春の高山祭で知られる岐阜県高山市城山の日枝神社に新名物がお目見えした。「錯覚工学」を応用し、イチョウ形のふたの模様が鏡に映ると正方形に見えるユニークなさい銭箱で、高山市出身で錯覚・錯視研究の第一人者・杉原厚吉明治大教授(72)が設計した。正面に立ち、45度の角度で見下ろすと二つの形が同時に見え、SNS(会員制交流サイト)映えすると人気を呼びそうだ。


 杉原教授の専門は数理工学で、錯覚・錯視を数学的に解明する研究をしている。錯覚による事故が起こらない道路設計に役立てたり、立体のだまし絵のようなエンターテインメント作品に応用したりしている。


 斐太高校時代の同級生で同神社事務局長の酒井康治さん(72)が同窓会で再会したのを機に、神社の目玉にしたいと錯覚工学を応用したさい銭箱の設計を依頼した。杉原教授は2年前に岡山県の神社で四角形の模様が丸に見えるふたのさい銭箱を考案したが、さらに改良を加え、今回のイチョウ形にした。


 さい銭箱のふたはブロンズ製で、杉原教授の設計に基づき、東京の美術鋳造会社が制作。さい銭箱は高山市の大工がケヤキとヒノキで作った。高さ45㌢、幅105㌢、奥行き55センチ。神事の後、除幕式を行ってお披露目した。


 杉原教授は「郷里の役に立ててうれしい。多くの人に見てもらいたい」と話す。同神社の熊﨑清男宮司(65)は「祭りは知られていても神社は知られていない。訪れて楽しい神社にしたい」と反響に期待している。

岐阜新聞社

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