
晩秋の岐阜県山県市伊自良地区を彩る「連柿」作りが最盛期を迎え、すだれのように天日干しされた渋柿が民家の軒先で風に揺れている。
栽培されているのは同地区特産の「伊自良大実(おおみ)」。3個ずつ横に串刺しにし、縦に10段連ねて計30個を「1連」として扱うため連柿と呼ばれている。
同市掛の石丸国男さん(81)は、今月10日から約1万個の収穫を始めた。きょうだいに皮むきを手伝ってもらい、縄で編んでは天日に干している。「今年は天気が続くので、理想の柿ができそう」と期待する。
鮮やかな柿色があめ色に変わり、白い粉がふくのを待って、来月18日以降に岐阜市の市場などに出荷する。お歳暮や迎春用に販売される。