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岐阜の天然ウナギ減少を実感 趣味で捕獲40年のベテラン、稚魚乱獲指摘

 今年の「土用の丑(うし)の日」は28日。スタミナのつくウナギを食べたいところだが、ウナギは高級魚。それでも水の豊かな岐阜県では、身近な川でウナギ捕りを趣味にする人もいる。この道約40年のベテランについて行くと、活(い)きのいい天然ものが姿を見せた。


 大垣市の田園地帯を流れる河川。半袖短パンの日焼けをした高齢男性が川の中をざぶざぶと、はだしで歩いていく。40代の頃にウナギ捕りを始めたという杉原信義さん(81)=同市荒川町=。川底に沈めておいた塩ビのパイプを1本ずつ確かめていくが、ライバルも多いようで「俺の横に置きやがってバカタレ」と文句を言っている。1本、2本と引き上げていくと、早くも3本目で「入っとったぞ」と声を上げた。細長い物体が網の中へ。体長60センチを超える天然ウナギだ。


 水の豊かな西濃育ちの杉原さんは子どもの頃から川魚を捕って遊んできた。20代の頃には地元漁師の漁を手伝い、その謝礼で岐阜の柳ケ瀬に通っていた。今は「孫に食べさせてあげたい」とウナギを趣味で捕る。


 方法は、長さ1・5メートルの塩ビのパイプ数本を等間隔で川底に沈めるだけ。仕掛けはない。寝床にしようと入ってきたウナギを捕まえる。捕ったウナギは妻がさばいてくれたが、2年前に亡くなってからはウナギ料理店に頼んでいる。冷凍しておき、孫を自宅に招いて振る舞うのが恒例だ。「じいちゃんのウナギは味が違う。おいしいって言ってくれる。そりゃ、うれしいがな」と目を細める。


 一方、最近はウナギが捕れなくなったと感じている。「昔は一度に7匹ぐらいは捕れたけど、今は多くても2、3匹。減っとるね」と杉原さん。稚魚(シラスウナギ)の乱獲が原因とみている。「ウナギがいなくなったら俺の楽しみもなくなってまうわ」。ウナギの減少は、水の豊かな地域の文化をも脅かしている。

岐阜新聞社

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