鹿児島県南さつま市大浦町大木場の大山祇(おおやまづみ)神社で27日、巨大草履を奉納する山神(やまんかん)祭りが3年ぶりにあった。地元の大笠中学校2年、南武輝さんと大野純杜さんが直径2メートル、60キロの草履を力の限り引きずり、祭りを盛り上げた。
大木場は平家の落人伝説が残り、追っ手撃退のため峠道に大草履を置き、巨人の存在を思わせたのが祭りの始まり。2人は拝殿まで30メートルを巨人のように「のっしのっし」と歩いた。よろけそうになると「頑張れ」と声がかかった。大役を終え、「重かったけど、コロナで2年間できなかった分も頑張れた」と話した。

大草履を引きずって歩く中学生=27日、南さつま市大浦

(別カット)大草履を引きずって歩く中学生=27日、南さつま市大浦

大草履を引きずって歩く中学生=27日、南さつま市大浦