地下で火薬を爆発させ、マグマに反射するなどした地震波を観測した。桜島の光ケーブルは長さ約33キロ。地震波を受けると伸び縮みするため、中を通る光の変化を計測する。5~10メートルで従来の地震計1台分の性能があり、3000カ所以上のデータが得られるという。地上の地震計は、島内全域に50台弱設置した。
京都大学、鹿児島大学、東京工業大学など6大学と気象庁から計約20人が参加。桜島武町と桜島白浜町の2地点で発破した。桜島白浜町では地下48メートルでの爆破直後、外に押し出すような衝撃が百数十メートル離れた場所まで伝わり、地震波を地上に逃がさないため火薬と共に鉄製パイプに詰めた水が勢いよく噴き出した。
京大防災研究所の中道治久准教授は「新技術を生かした初めての試み。成功してほっとしている。データを詳細に調べ、桜島の噴火の仕組みを解明してきたい」と話した。

