南関東の紅葉おすすめスポット 8選
大滑から谷の最も奥に位置する中津川地区までおよそ10kmにも渡って続く渓谷は、100mにも及ぶ断崖絶壁になっていて埼玉県の名勝地にも指定されています。カエデやナナカマド、ブナなどの紅葉が広がる渓谷は、奥秩父一番の美景。また、中津峡に出かけたら、目玉とされている深紅の「持桶の女郎もみじ」を探してみるのもお勧めです。中津峡付近は、今シーズンは11月中旬頃まで紅葉が見ごろです。11月20日(日)までは、秩父市大滝・滝沢ダムとその周辺で「奥秩父大滝紅葉まつり」が開催されています。紅葉をみつつ奥秩父の文化に触れるのも良さそうですね。
昭和3年、日本で初めての林学博士で、日比谷公園や明治神宮などをはじめ数々の公園などの設計に携わり「公園の父」と呼ばれている、本多静六博士がこの美しい景観が京都の嵐山に似ているとのことから、「武蔵国の嵐山」と命名したそうです。また、歌人・与謝野晶子もこの地を訪れ、「比企の渓」として29首もの句を詠んでいて、嵐山渓谷を取り巻く槻川のほとりには歌碑が建てられています。槻橋下のバーベキュー場で食事をしながら、紅葉を楽しむのも楽しそうですね。
白雲山鳥居観音は、埼玉百選に選ばれた名所で、東京ドームおよそ6.5個分もの広大な広さを誇ります。山頂の大観音や仏教的な建造物と色とりどりの紅葉とのコラボレーションは、ここに来ないと楽しむことができない独特な景観で、過去に映画のロケ地として使われたことも。11月23日(金)には、「なぐり紅葉まつり」が行われる予定です。
都心の黄葉スポットと言えば、何と言っても明治神宮外苑のイチョウ並木。映画やテレビドラマなどでもおなじみの場所ですね。約300mも続くイチョウ並木には146本もの木が植えられ、黄金色に輝く様子は圧巻の一言です。散った葉っぱがびっしりしきつめられた道路もまるで絨毯を広げたよう。青山側から絵画館までは勾配があり、絵画館側では1mも下がっていますが、樹高順に植えられているため、より立体感や遠近感を感じます。青山通りから見ると、中央奥に丁度、聖徳記念絵画館が位置し、まるで絵画を切り取ったかのような美しさです。青山通りに接していることもあり、都会的な黄葉風景と言えるでしょう。
もう一つ、都会の紅葉スポットを紹介します。駒込にある六義園です。六義園の歴史は古く、造園されたのは江戸時代。五代将軍・徳川綱吉から下屋敷として与えられた土地に、川越藩主の柳沢吉保が回転式築山泉水庭園を造りました。六義園とは、中国の古い漢詩の「毛詩」の「詩の六義」である風・賦・比・興・雅・頌という分類の方法を紀貫之が転用した和歌の「六義」に由来します。このようにこだわりを持って7年もの歳月を費やして造られた庭園は、江戸時代から小石川後楽園と共に2大庭園とされていました。その後は、三菱創設者の所有となり、国の特別名勝にも指定されています。夜は紅葉がライトアップされるので、より幻想的な景色を楽しむことができそうですね。
ミシュラン3つ星の評価を受けたことで話題になった高尾山。都心から電車で1時間程という訪れやすさと、標高が600m程と比較的登山がしやすい事もあり、行楽地として大変人気です。その歴史は1300年と古く、元来は修験道の霊場でした。また、高尾山の天狗信仰の始まりは600年前にさかのぼり、「飯縄権現」と呼ばれる神様の化身とされる天狗の像がいたるところにあります。ご利益を感じる事ができるお寺やお堂もあり、パワースポットも沢山存在するとか。紅葉を楽しみながら、願い事をしてみるのもいいかもしれませんね。
不動明王をご本尊とする成田山新勝寺の大本堂の奥にある成田山公園では、3つの池や雄飛の滝、浮御堂など公園内の見どころも様々ですが、モミジ、クヌギ、ナラ、イチョウといった色とりどりの250本もの木々の紅葉を楽しむことができます。樹木の色彩が水面に映る様子はまるで絵画のようで、この時期ならではの美しい景色です。なお、11月12日~11月27日まで「成田山紅葉まつり」が開催され、土・日・祝日にはイベントが開催されます。

箱根エリアは、沢山の紅葉スポットがあります。強羅付近でおすすめなのは、「箱根小涌園 蓬莱園」や「箱根強羅公園」。「箱根美術館」は、苔の庭と紅葉のコントラストが素晴らしく箱根で一番の紅葉の名所と言われています。芦ノ湖を遊覧する海賊船に乗れば、色鮮やかな山々に囲まれながら、湖面に映る美しい紅葉も楽しむことができるでしょう。湖畔の「小田急 山のホテル」の庭園で紅葉とお茶を楽しみながらゆったりと時間を過ごすのも素敵ですね。