台風・熱帯低気圧・温帯低気圧の違いとは?発生の仕組みと天気への影響を分かりやすく解説
台風や熱帯低気圧、温帯低気圧は、「低気圧」の仲間
「台風」や「熱帯低気圧」、「温帯低気圧」は、いずれも「低気圧」の仲間です。低気圧とは周囲より気圧が低い場所のことで、雨や風をもたらします。ただし、同じ低気圧でも、発生する場所や発達の仕組みには大きな違いがあります。
よく日々の天気図に登場する「温帯低気圧」は、中緯度帯(緯度30度~60度)と呼ばれる所で発生し、暖かい空気と冷たい空気の温度差によって発達します。一方、「熱帯低気圧」や「台風」は、熱帯や亜熱帯(緯度20度~30度)で発生し、暖かい海から供給される大量の水蒸気をエネルギー源として発達します。この「発達する仕組み」の違いが、雲の形や雨風の強まり方など、それぞれの特徴につながっています。
台風と熱帯低気圧の違いは「風の強さ」
この熱帯低気圧のうち、北西太平洋、または南シナ海で最大風速が17.2m/s以上になったものが「台風」です。つまり、台風は「発達した熱帯低気圧」ということになります。
台風になると、中心付近では非常に強い風や激しい雨が降り、高波を伴うこともあります。一方で、熱帯低気圧の段階でも大雨になるケースもあります。そのため、「まだ、熱帯低気圧だから安心」とは言えず、進路や発達次第では警戒が必要になります。
温帯低気圧とは?日本付近でよくみられる低気圧
温帯低気圧の中には、春には「春の嵐」、冬には急速に発達して「爆弾低気圧」と呼ばれるような発達した低気圧もあり、台風並みの暴風や大しけになるケースもあります。また台風のように中心付近だけが荒れるのではなく、広い範囲に影響が及ぶのも特徴です。気象衛星画像で見ると、台風や熱帯低気圧は雲がまとまって見えますが、温帯低気圧は前線に沿って帯状の雲が広がることが多くなります。
台風が温帯低気圧に変わることも
ただし、温帯低気圧に変わったからといって、急に影響がなくなるわけではありません。むしろ雨や風の範囲が広がり、北海道や東北などで荒れた天気になることもあります。交通機関の乱れや停電、高波にも注意が必要です。
まとめ
「熱帯低気圧が台風に発達しました」
「台風が温帯低気圧に変わりました」といった天気予報の内容を理解しやすくなります。そして何より大切なのは、「台風ではないから安心」というわけではないことです。熱帯低気圧や温帯低気圧でも大雨や暴風となることがあり、場合によっては土砂災害や河川の増水、交通機関への影響につながることもあります。
特に台風シーズンや発達した低気圧が近づく際は、最新の気象情報や自治体からの防災情報をこまめに確認し、早めの備えを心掛けることが大切です。

