【動画あり】誰でもわかる!三日月は夜中に見えない?月の満ち欠け徹底解説
2022年09月09日
月の満ち欠けに関する疑問
・月の「形」はなぜ日々変わるのか?
・月が「昇る・沈む時間」はなぜ日々変わるのか?
例えば、月って毎日同じ形をしていなくて、見るたびに形が変わりますよね。また、夜に月を探して空を見上げると、月が出ている夜と出ていない夜があったりします。そういった事がなぜ起きるのでしょうか。
4つのポイントに分けて解説します
月の位置によって変わる見え方とは?4つのポイント
私たちのいる地球は1年で太陽の周りを1周回る公転をしています。また、地球自体も1日1回の自転をしています。一方月は、その地球の周りを約30日で1周しています。地球の朝・昼・晩の時間の変化は、地球の自転によって起こっているので、月の昇る時間・沈む時間とは関係ありません。なので、月は必ずしも夕方に昇って、明け方に沈むわけではないのです。
【ポイントその2】 地球の自転より、月の公転の方がゆっくりしている
1日に1回転する地球の自転に比べて、月は自転せずに、ゆっくり約30日かけて地球の周りを一周します。そのため、地球に対して月が今どの位置にいるかによって、地球からの見え方が変わるのです。
【ポイントその3】 4つの月の位置を知ろう
月の満ち欠けの図は、太陽と地球の位置は固定して、月の動きだけを考えるとよく理解することができます。月は約30日かけて、地球の周りを回っているので、その中から、「新月」「上弦の月」「満月」「下弦の月」の4つの時期を抜き出して考えてみましょう。月は太陽の光を反射することで光って見えるので、太陽と地球、月の位置関係から、月の見え方が分かります。
【ポイントその4】 月の位置と地球の時間の関係は変わらない
繰り返しになりますが、地球は1日1回自転していて月はゆっくり地球の周りを公転しています。それなので、地球上どこにいても、「朝・昼・夕・夜の時間」と「月の位置関係」は変わりません。上弦の月はいつも、夕方に南の空の高い所に見えはじめ、 夜中に西の空に沈みます。また、反対の位置にある下弦の月は、夜中に東の空から上って、正午に西の空に沈んでいきます。満月も毎回変わらず、夕方に日の入りとともに昇って、日の出とともに沈みます。なので、三日月が見たいな、という時は夜中に探しても見ることができないので、夕方か明け方に空を見上げて探してください。(夕方に見えるのが三日月、明け方に見える三日月は明けの三日月という事もあります。)また、昼間の青空に浮かぶ青白い月は、満月であることは絶対にありえません。
もうすぐ十五夜です。月を見上げる時は、ぜひ月の満ち欠けを意識してみてくださいね。
動画解説:工藤 佳奈子