防災士がおすすめする震災前に備えておきたい7つ道具
2018年06月19日
防災士がおすすめする震災前に備えておきたい7つ道具
1.缶詰食・ペットボトル水
大規模な災害の場合、災害発生から3日間は、支援の手も届きにくいため、なんとか自助努力で水と食料は確保したいところです。例えば、夫婦2人・乳児1人・子ども1人・高齢者1人の5人家族の場合では、災害後3日間に必要な水は45L、食料としてアルファ化米、レトルトご飯など45食分が必要と言われています。
このほかにも鶏肉や魚、果物などの缶詰があると栄養バランスが取れるのでおすすめ。
仕事や家事、育児で忙しい方は重たい水などを中心にネット通販で買うと自宅まで届けてくれるのでとても便利です。
2.簡易トイレ
さらに、水道や電気が止まってしまうと、排せつ物を流す水も利用することができなくなります。避難先では不特定多数の人が利用するため絶対数が少なくなりがちで、不衛生になることも少なくないのが現実です。
そんな時、簡易トイレを持っていれば、いざというときに排せつ物を衛生的に処理することができるのでとても重宝します。防災・減災グッズというと、どうしても食べ物や飲み物、医療道具などに目が行きがちですが、衛生的に生きていくためのトイレにも気を配りたいものです。かさばりませんし軽いので、普段利用するカバンや車に忍ばせておくことをおすすめします。
3.手まわし充電ラジオ
4.ソーラーつき充電器
そこでおすすめなのは、ソーラーパネル付きの充電器。普通の家庭用コンセント充電以外に、太陽の光でも蓄電可能なため、電気がストップしてしまった状況や、避難先で電源供給が制限・不安定な場所でも充電が可能です。
5.保温アルミシート
災害時に利用する保温用アルミシートは「サバイバルシート」ともよばれており、体にまとうことで雨風をしのぎ、暖かい空気をシート外に逃さないよう利用します。サイズも小さく軽いため、簡易トイレ同様、普段持ち運ぶバックの中に忍ばせておくのもおすすめです。
6.食品用ラップ
幅の広いラップが比較的便利ですが、防災リュックに入りづらい場合は、横幅がやや狭いものでもOKです。意外と利用シーンが多いため、何本か用意しておくと安心です。
7.ウェットティッシュ
最低限身だしなみをきれいにしておくことで、心理的にも少し元気になれますし、避難先での生活品質もグッと向上します。スーパーやネット通販で購入する際には、大きさよりも枚数が多めのものの方が実用的です。間違って詰め替え用だけ購入しないよう注意しましょう。
防災・減災グッズはどこにどうやって置くのがおすすめ?
防災・減災グッズは、「背負いやすいリュック」に入れて
・玄関先
・寝室
のいずれかに置くのがおすすめです。
入れ物についていうと、スーツケースやボストンバックも悪くはないのですが、両手が空くリュックやバックパックが何かと便利です(交通機関が止まっていたり乱れている場合、階段の上り下りなど考えるとスーツケースやボストンバックは逆に疲れてしまいます)。
寝室か玄関に防災グッズを置くのは、いざという時にすぐ持って逃げられるようにするため。押入れの奥底や倉庫の中などにはおかないようにしましょう。また、可能であれば外出先で被災した時を考え、車の中やカバンの中に軽くて小さいもの(簡易トイレ・保温シート・ソーラー充電器)は入れておくといざという時便利です。
リアルタイムで状況をチェック!フォローしておきたいTwitterアカウント
・tenki.jp 地震情報 (@tenkijp_jishin)
→ 日本気象協会が運営する地震情報アカウント。最新の地震情報を確認できます。
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・Twitter公式 Lifeline(@Twitterlifeline)
→Twitterで緊急救助を求める場合の説明などを記載してくれています。
そのほか、Twitterのサービスを利用した救助要請の方法があるのをご存知でしょうか?
電話回線が込み合って通じない場合など、#救助 のハッシュタグとともに要請内容、写真、住所または位置情報など、具体的かつ正確な情報をツイートしましょう。救助が完了したら、報告ツイートするとともに、救助要請ツイートを削除することもお忘れなく。
いかがでしたでしょうか?やらなきゃいけないことはわかっていても、なかなか行動に移せないのが人間ですが、大切なのは「いま」備えることです。災害時に困らないために、ぜひ7つ道具をそろえてみてください。