パッとしない紫陽花写真を10分で印象的にしあげるテクニック

〇季節 :6月の梅雨シーズン
〇対象 :紫陽花
〇レベル:アマチュア~ハイアマチュア
(写真レタッチソフトをお持ちの方)
Before・Afterを確認

上段がBefore、下段がAfter
〇撮影時のポイント
現像やレタッチを前提に写真を撮影する方は、ファイル形式はJPEGではなくRAWがおすすめ。なおかつ、やや暗めに撮影するのがポイントです。というのも、白とびしてしまった部分はデータが存在せず、復旧することが難しいんですよね。特に花やガクなど白っぽい部分は白とびしがち。撮影の際には気をつけましょう。
1.写真を用意する

①もとの写真
2.影を強調する

②明るさを少し下げた写真
日中ギラギラと強い日差しが差し込む場合は光と影のコントラストが大きすぎてうまく撮れないことが多いですが、そんなときは木の下の木漏れ日が差し込む場所で撮ると強く硬い光もやさしくなり、キラキラと幻想的な写真が撮れるので試してみてください。このあたりはtenki.jpのアプリで天気や雲のかかり具合をチェックして撮影ができるとGOODですね。
もうひとつ気をつけておきたいのは写真のサイズ。カメラの設定で小さいサイズのJPEG形式を選択してしまうと、後から補正をかけるときにザラツキが目立つことも多いため、JPEGで撮影する方はできるだけ大きいサイズで撮影しましょう。
3.輪郭をはっきりさせる

③明瞭度をあげた写真
あまり使いすぎると違和感のある写真にしあがってしまうのですが、モノクロ写真の場合はかなり強めに補正をかけてしまった方が最終的により印象的になります。今回も「ちょっと補正しすぎかな?」と感じるくらいでOKです。
4.光を強調する

④花(ガク)にハイライトを入れた写真
上の写真では明るい花(ガク)の部分にスポット的にハイライトを入れて光を強調しています。先ほどの写真と比べると、どこに注目してほしいのかわかりやすくなりましたね。
5.色を抜く

⑤色を抜いてモノクロにした写真
このあたりのさじ加減は自分の好み。色に注目をして、より印象的に見せたい方は彩度を自然な範囲で上げてもいいと思います。写真をただ撮るだけでなく「心で感じたままにしあげる」ことができると写真の楽しみ方がグッと広がります。
6.葉の葉脈にハイライトをのせる

⑥葉の葉脈にハイライトを入れた写真
まとめ
なんとなくキレイだなと感じる部分を「心の中で言語化して、写真の上で表現をする」ことができるのが、写真のデジタル現像、レタッチの醍醐味です。
写真の現像やレタッチなんて難しそう、と思う方も、パソコンやソフトの性能が上がったいまは簡単にできてしまいます。ぜひチャレンジしてみてください。