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週間 寒気は一時的 師走なのに15度超えも

2019年12月09日11:55

日本気象協会 本社青山 亜紀子

木曜日は一時的に強い寒気が流れ込んできますが、冬将軍はすぐに退散しそうです。関東から九州では最高気温が15度を超える所が多く、師走なのに昼間はコートいらず・・・なんて日もあるかもしれません。

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水曜日 暖かい空気 雨雲の材料に

あす10日(火)は緩やかに高気圧に覆われますが、あさって11日(水)は日本海に低気圧が進んできます。この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲のもとになりそうです。

あすは、北海道と東北では昼頃まで所々で雪や雨が降り、雷を伴って降り方が強まることもあるでしょう。関東甲信、東海の一部(静岡県)は明け方まで広い範囲で雨が降りそうです。日中は日の差す時間がありますが、夜は関東の沿岸部で再び雨の降る所があるでしょう。

11日(水)は日本海を低気圧が進み、日本付近は気圧の谷となります。ポイントは雨と気温の上昇です。全国的に雲が広がりやすく、沖縄や九州南部、北陸から北海道の日本海側では天気が崩れるでしょう。北海道も日中はプラスの気温になる所が多く、雪ではなく、雨になりそうです。関東から九州は15度を超える所が多く、この時期としては気温が高いでしょう。日の当たる所では暖かく感じるかもしれません。

冬型でも 極端な寒さはない

12日(木)から14日(土)にかけては、冬型の気圧配置にかわります。一時的ですが、上空には寒気が流れ込んできます。

北海道や東北の日本海側は雪が降るでしょう。低気圧の発達次第では荒れた天気になるおそれがあります。平地で雪が降るような寒気の南下は東北までで、北陸は雨になりそうです。北海道や東北の太平洋側、関東から九州はおおむね晴れる見込みです。吹く風はヒンヤリしますが、日中は15度前後まで気温が上がり、寒気の影響は小さいでしょう。ただ、朝晩は冷え込みますので、服装選びには注意して下さい。

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青山 亜紀子

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