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12日(水)~13日(木) 梅雨のような雨の降り方 西日本で大雨のおそれ

2021年05月10日16:18

日本気象協会 本社青山 亜紀子

あさって12日(水)~13日(木)は前線が本州付近に北上して、九州から関東は梅雨のような雨の降り方に。九州を中心に、西日本では大雨のおそれも。

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まるで梅雨の頃の雨

12日(水)午前9時には、前線が大陸から奄美付近を通り、南の海上にのびるでしょう。この前線は13日(木)にかけて本州付近まで北上し、前線上の低気圧が東へ進む予想です。12日(水)は九州や中国、四国で雨が降り、13日(木)になると関東まで雨の範囲が広がるでしょう。

今回の雨の特徴は「梅雨のような雨の降り方」をするということです。
前線に向かっては、暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。すでに沖縄と奄美は梅雨入りしていることから、雨雲のもとになる大量の水蒸気が運ばれて、前線周辺では局地的に雨雲が発達しそうです。まだ梅雨入りしていない九州から関東も「梅雨のような雨の降り方」になるでしょう。

5月ひと月分の雨量も

発達した雨雲のもとでは、カミナリを伴って1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」や、1時間に30ミリ以上の「激しい雨」が降る所もあるでしょう。九州は12日(水)、中国、四国や近畿は13日(木)が雨のピークに。また風も強まるため、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。雨の降る時間は長くなり、12日(水)~13日(木)の2日間に降る雨の量は、平年5月のひと月分に相当する所もあるでしょう。

九州から近畿では大雨に警戒が必要です。あす11日(火)のうちに、家の周りの排水溝の掃除など、大雨への備えをお願いします。

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