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鹿児島県に土砂災害警戒情報 今夜から明日21日午前中は線状降水帯発生の恐れも

2024年06月20日15:37

日本気象協会 関西支社小寺 啓太

今日20日、午後3時過ぎ、鹿児島県に「土砂災害警戒情報」が発表されました。現在の警戒対象地域は、指宿市です。今夜から明日21日(金)の午前中は、鹿児島県(奄美地方を除く)、さらに宮崎県で線状降水帯が発生し、災害の危険度が今以上に高まる恐れもあります。安全な場所に身を寄せるようにして下さい。

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鹿児島県に「土砂災害警戒情報」が発表

今日20日(木)午後3時20分時現在、鹿児島県の指宿市を対象に、「土砂災害警戒情報」が発表されています。
鹿児島県では今日20日(木)の午前中から活発な雨雲が次々と流れ込み、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測した所もありました。すでに鹿児島県では土砂災害の危険性がかなり高まっていますが、今夜から明日21日(金)は鹿児島県(奄美地方を除く)、さらに宮崎県で線状降水帯が発生する恐れもあります。
今以上に災害の危険度が高まり、急激に状況が悪化する恐れもあります。

災害が差し迫ったとき取るべき行動は

すでに土砂災害の危険度はかなり高まり、今後、線状降水帯が発生すると、状況はさらに悪化する恐れがあります。

自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。(ただし、土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)

なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに、斜面から離れてください。

また、河川の増水・氾濫の危険度も高い状態が続きます。暗くなる前に避難を済ませ、すでに危険な状況になっている場合は、可能な限り安全な場所に身を寄せるようにして下さい。

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日本気象協会 関西支社気象予報士/防災士/健康気象アドバイザー

小寺 啓太

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