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道路影響予測 日本海側は雪のピーク越えても慎重な運転を

2022年01月21日11:52

日本気象協会 本社木村 雅洋

日本海側の地域ではこれまでの大雪で、道路などへの影響が長引く恐れがあります。積雪が多く残る所では引き続き慎重な運転を心がけてください。近畿では普段あまり雪が積もらない都市部でもまとまった積雪となっている所があります。スリップ事故などに注意が必要です。

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北海道は影響長引く

きょう21日は、日本付近は冬型の気圧配置が続き、日本海側では雪の降っている所が多く、積雪が軒並み平年を上回っています。また、近畿では京都市など普段雪の積もらない都市部で、まとまった積雪となっている所があります。

この後、日本海側の雪は次第に降り方が弱まってくる見込みですが、北海道ではあす22日にかけて、道路の影響が長引く恐れがあります。東北の日本海側や北陸(特に新潟県内)でもあすの午前中は一部の道路で影響が残る可能性があります。
また、近畿など都市部で積雪の増えた所では、雪がやんだ後も、夜間に凍結する恐れがあります。スリップ事故などに十分ご注意ください。

雪道運転のポイントは「ふゆとじこ」

雪道を車を運転する際に気をつけたいポイントは、5つあります。

①冬道装備をしっかりと行いましょう。冬用タイヤの装着はもちろん、タイヤチェーンも用意しましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。予備のウォッシャー液やバッテリーの確認など、事前の点検も忘れないでください。
②ゆっくりと、慎重に運転しましょう。冷え込みが強まると、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
③時には、迂回や出控えることも選択肢の一つです。道路の影響が長引きそうなときは、ドライブプランを変更するのも良いでしょう。
④時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
⑤こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。

5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。

普段から雪の降る地域でも、あまり雪の降らない地域でも「ふゆとじこ」で安全運転を心がけましょう。

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日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員

木村 雅洋

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