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台風12号 局地的な大雨に注意 東北

2018年07月27日12:36

日本気象協会 東北支社佐藤 理恵子

強い台風12号が発達しながら北上しています。この影響で、東北地方では、次第に東よりの風が強まり、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。太平洋側を中心に局地的な大雨、海上では暴風、高波に注意、警戒が必要です。

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東北地方 雨の降り出しは?

雨は、台風12号が本州に近づく前から降り出すでしょう。東北地方では、太平洋側南部を中心に、27日夜遅くから雨の降り出すところが多くなる予想です。あす28日土曜日になると、雨雲は山形県や岩手県にも広がりそうです。台風12号は北側から東側に発達した雨雲があり、雨が急に強まったり弱くなったりと、降り方に強弱があります。短い時間に降る強い雨にも注意が必要です。

東北地方 雨のピークは28日午後から夜

今のところ、台風12号は28日土曜日に関東の南海上から進路を西寄りに変えてくる予想です。台風12号は、東北地方から離れていく見込みですが、油断は出来ません。東北地方では局地的な大雨のおそれがあり、28日午後は、次第に雨の降り方が強まりそうです。南から東よりの風が強まり、非常に湿った空気が南東側に開けた斜面に吹付けて、局地的に雨雲の発達するおそれがあります。【福島県、宮城県、岩手県沿岸地域】を中心に、大雨に注意が必要です。
雨の強まる時間帯は、今のところ、28日土曜日午後から29日日曜日の明け方にかけての予想で、暗い時間帯になりそうです。自治体からの情報や気象情報はすぐに確認できるようにしてください。

台風一過の晴天にはならず

29日日曜日には、台風12号は東北地方から遠ざかる予想です。東北地方の太平洋側では、南よりの湿った空気の流れ込みが続き、午後も雨の残るところがあるでしょう。台風の雨で川が増水するところがあります。また、海は波が高いので、水の事故がないように十分に注意してください。

日本海側北部は熱帯夜

日本海側北部では、今週末の台風12号の影響は少なく、雨はほとんど降らない見込みです。ただ、山越えの東よりの風が吹く影響で、28日夜から29日朝にかけては気温が下がらず、熱帯夜になるところがありそうです。夜間でも冷房を使い、枕元に飲み物を準備しておくなど、夜間の熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

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