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猛烈な台風14号北上 日曜に先島諸島にかなり接近 その後次第に東よりに

2021年09月10日06:52

日本気象協会 本社小野 聡子

猛烈な台風14号は次第に北上し、12日(日)に先島諸島にかなり接近する見込みです。その後、徐々に東よりに進路を変えそうです。

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台風14号 フィリピンの東を北上中

猛烈な台風14号は、10日(金)午前3時現在、フィリピンの東を1時間に20キロの速さで西北西に進んでいます。11日(土)にかけて発達のピークとなりそうですが、その後も非常に強い勢力を維持しながら、さらに北上し、週明けには東シナ海に進む見込みです。

週末に先島諸島にかなり接近 大荒れの天気に

沖縄周辺では、あす11日(土)から次第に波が高くなるでしょう。12 日(日)夕方から夜遅くにかけて、石垣島など先島諸島へかなり接近して、大荒れの天気となりそうです。海上は猛烈なしけとなるでしょう。12 日(日)は、先島諸島を中心に暴風、高波に厳重な警戒が必要です。また、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

本州付近への影響は

台風14号は週末から週明けにかけて東シナ海をさらに北上し、15日(水)になると、徐々に東よりに進路を変えるでしょう。
九州では台風の北上に伴い、台風周辺の湿った空気が流れ込み、雨雲が発生しやすいでしょう。週明けは曇りや雨が多くなりそうです。本州付近も台風の進路次第では、来週末にかけての天気に大きく影響しそうです。今後の台風情報をこまめにチェックするようにしてください。

9月は台風シーズン 早めの備えを

9月は台風シーズンで、日本付近への平年の接近数(接近とは、台風の中心が国内のいずれかの気象官署等から300 km以内に入った場合)は、8月と同じく3.3個と最も多くなっています。台風に備えて、今のうちに改めてハザードマップで避難経路や危険個所を確認したり、非常用の持ち出し袋など、防災用品の準備や確認をしておくようにしましょう。また、雨どいや排水溝を掃除しておくなど、大雨にも備えるようにしてください。

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日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員/京都検定2級

小野 聡子

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