日本気象協会 tenki.jp

3日明け方 国際宇宙ステーション(ISS)きぼう 広い範囲で観測チャンス

2026年11月02日12:44

日本気象協会 本社小野 聡子

明日3日(火・文化の日)の明け方は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」が日本付近の上空を通過します。午前5時15分頃から、九州から関東、北陸を中心に観測のチャンスがありそうです。各地の見え方や観測のポイントをまとめました。

ポイント解説へ

3日明け方「きぼう」が見られる地域や時刻

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400㎞上空を飛行する有人の宇宙実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで地球の周りをまわっていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、3日(火)の「きぼう」が見られる時刻と観測条件です。午前5時15分頃から観測のチャンスがあり、東京、大阪、金沢、広島、福岡では、よく見られる予想となっています。札幌、秋田、仙台、那覇でも見られる可能性がありますが、見え方はやや低い位置となりそうです。

明るい星のような光が、飛行機よりも速いスピードで、夜空を流れていくように見えます。望遠鏡などを使うと視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もおすすめです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。

「きぼう」が見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。

①晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

②自分の上空付近をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

3日(火・文化の日)明け方の天気

3日(火・文化の日)の明け方は、西日本から東日本の太平洋側を中心に晴れる所が多く、「きぼう」を観測するチャンスがありそうです。九州から中国、四国、近畿にかけては晴れる所が多く、観測に期待できるでしょう。東海や関東も天気が回復し、晴れ間の出る所がありそうです。ただ、北陸では雲が広がりやすく、雨の降る所もあるため、雲の隙間からの観測になりそうです。東北や北海道も雲が多く、日本海側を中心に雨や雪の降る所があるでしょう。観測にはあいにくの天気となる所もありそうです。11月に入り、明け方は冷え込む所が増えています。特に北日本や内陸部では寒さが厳しくなるため、暖かい服装で観測してください。

最新の記事(気象予報士)

関連リンク

日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員/京都検定2級

小野 聡子

小野 聡子の記事一覧