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中国地方 あすから長雨が始まる

2020年01月21日13:59

日本気象協会 関西支社筒井幸雄

例年、この時季は山陽と山陰で天気が二つに分かれ、山陽は乾燥した晴れの天気が現れやすいものです。しかし、この先一週間は青空の広がる日はほとんどなく、あすの午後は山口県から次第に雨になるでしょう。その後は寒のうちにしては珍しく、各地で雨が降ったりやんだりの天気が続く見込みです。春を思わせるような、暖かな雨になる日もあるでしょう。

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山陽の初雪はさらに遅く

広島、岡山、下関の気象台では、今シーズンは初雪を観測していません。これまでに最も遅かった記録は、広島で1月16日(1935年)、岡山で1月19日(1964年)、下関では2月6日(1905年)となっており、広島と岡山では遅い記録を更新中です。この期間は、平年の気温を大幅に上回る日が多く、記録をさらに塗り替える見込みです。中国地方で最高峰の大山でも、雨になるでしょう。

特に23日(木)は雨量の多くなるおそれ

あすからの一週間は、西日本や本州の南岸沿いに前線の停滞する日が続き、傘の乾く暇がない見込みです。特に、23日(木)は大陸から山陰の沿岸にかけて前線が延び出し、前線上の東シナ海から低気圧が接近する見通しです。低気圧や前線に向かって、季節外れの暖かく湿った空気が流れ込むため、各地でまとまった雨になるでしょう。山口県や広島県の西部など、雨の量が多くなるおそれがあるため、雨の降り方には注意が必要です。

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