1812年にフランスの天文学者ジャン=ルイ・ポンが発見、1883年にアメリカの天文学者ウィリアム・ブルックスが再発見し、同一の天体であると確認された「ポン・ブルックス彗星」。今回は、約70年振りの帰還となります。
4月には4~5等前後の明るさになると予測され、天文ファンの注目を集めています。20日頃までは夕方の西北西から西の低空に見ることができ、21日に太陽に最も近付く近日点を通過します。彗星は太陽に接近してガスや塵の放出が多くなると、より明るさが増して、尾も長くなります。「ポン・ブルックス彗星」の明るさや姿がどのように変化するか、最新の情報をチェックしておきたいですね。
彗星は、10日に月齢2の細い月に近付き、14日前後には木星と天王星に接近します。日の入り1時間後の高度は10度前後と低空での現象になるため、視界の開けた場所から観察を楽しみましょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2024』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「ほしぞら情報2024年4月」アストロアーツ「2024年4月 ポン・ブルックス彗星が4等前後」