桜の開花が気になる頃ですが、夜空を照らす満月にも注目です。
上の図は、月と地球との距離を示したものです。
月は、地球を約27.3日の周期で公転しており、その公転軌道は楕円形であるため、地球と月との距離は一定ではなく、離れたり、近づいたりしています。
月と地球との平均距離は、約38万4400キロメートルですが、3月、4月、5月にかけて、満月と地球との地心距離(地球の中心から天体の中心までの距離)は40万キロ以上離れます。
地球から最も遠く離れた満月を、見かけ上小さく見えることから「マイクロムーン」と呼ぶことがあります。
今年の3月は14日に満月となり、年間では3番目に地球から遠く離れた満月となります。さらに約1か月後の4月13日の満月は今年最も地球から遠い満月、最遠のマイクロムーンとなります。
月の公転軌道が楕円形であることなどから、月と地球の距離は変化し、満月になるタイミングでの距離も、毎月異なります。
年間で最も地球に近く、大きく見える満月を「
スーパームーン」と呼ぶことがあり、2025年のスーパームーンは11月5日です。これと比べると、3月14日の満月は視直径が約11パーセント小さく、4月13日の満月は約12%小さくなります。
ただ、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、大きさの変化に気づくのはなかなか難しいでしょう。
マイクロムーンは、ミニマムーンと呼ばれることもあるようです。