古代の人々が怖れていた夜の闇を克服したのは火。人類が火を手に入れると闇夜を明るく照らしだすだけでなく、食べものを焼いたり煮たり食生活も大きく変わりました。火のある場所には人々が集い、暖かさと安らぎを得られました。焚き火は、囲炉裏や暖炉となり生活の中心として長い時が刻まれていきました。
火は松明やかがり火に工夫されて持ち運ばれるようになり、やがて明るい照明を持つプライベートな空間を作り出しました。植物や動物の油を使ったランプや蝋燭の誕生で、火は必要な時に自由に使える道具となりました。さらに石油やガスといった天然資源を利用した火は、その明るさも調節できるようになり、人々が活動する場に合わせた明るさを作り出すようになっていきました。
ガスの火を使ったガス燈は、東京でも1874(明治7)年に街路を照らす灯りとしてに銀座通りにともりました。翌年は日本橋にも敷設され、明治の日本に明るさをもたらしました。ガスは灯りから熱源へ、調理に暖房にと生活を大きくかえるエネルギーとなり、電気とともに現在まで使われています。
参考:
【ガスミュージアム】