対流性の雲である積乱雲や発達した積雲は、乱層雲のような層状の雲と比べて、短い間にまとまった雨を降らせます。
ときには数十分という短い時間で数十ミリの雨が降るような、
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすことがあります。
短時間に大量の雨が降ると、中小河川の急な増水や氾濫、低地やアンダーパスの冠水、地下街の浸水などの水害が起こるおそれがあります。
また、河川の上流でゲリラ豪雨があった場合、自分がいる地域で雨が降っていなくても、川の水位が急激に上昇することがあるので、河原付近にいる場合には注意が必要です。
さらに発達した積乱雲は、雷や竜巻やダウンバーストなどの突風、ひょうなどの激しい気象現象を伴うこともあります。
このため、天気予報では「にわか雨」といった言葉に加えて、「急な強い雨や落雷、突風などに注意を」という言葉もセットで伝えることがほとんどです。
もし「急に真っ黒な雲が近づいてくる」「雷鳴が聞こえる」「稲光が見える」といった天候の急変に気づいたら、急な強い雨などに注意をし、危険な場所からは離れてください。