では、洗濯で色落ち・まだらになるのを防ぐにはどのような洗い方・干し方を実践すればよいのでしょうか。
ここでは、色柄ものを洗濯する際に注意したいポイントや、正しい洗い方・干し方のコツを4つご紹介します。
■1.洗濯表示をチェックする
はじめて家庭で洗濯する衣類は、必ず事前にタグをチェックし、洗濯表示の内容を確認する習慣をつけましょう。特に色柄ものの衣類を洗うときに注意したいのは漂白処理の記号で、白い△のマークがついているのなら塩素系・酸素系両方の漂白剤を使用可能ですが、△に×印がついているものは「塩素系・酸素系漂白剤の使用禁止」の意味ですので、漂白剤の使用はNGです。[注1]
また、△に斜線が入った衣類は、塩素系漂白剤の使用は禁じられているものの、酸素系漂白剤の使用は可能ですので、自宅で使用している漂白剤の種類を確かめてから洗濯に使用しましょう。
■2.事前に色落ちテストを行う
衣類にタグがない場合や、大切な衣類を洗うときは、あらかじめ色落ちテストを試しておくと安心です。やり方は簡単で、綿棒に漂白剤を少量つけ、衣類の目立たない部分(裾や袖の裏など)に数分置いておくだけです。数分後、綿棒を確認してみて、色が移っていなかったら、漂白剤を使って洗濯しても色落ち、まだらになる可能性は低いといえます。
逆に、綿棒にうっすらとでも色が移っている場合は、洗濯で色落ちし、まだらになってしまう可能性が高いので、漂白剤の使用は控えましょう。
■3.洗濯が終わったらすぐに干す
濡れた衣類を長時間放置すると、染料が水に溶けて色落ちし、まだら模様になるおそれがあります。洗濯が終わったら、時間を置かずにすぐ取り出して干すことを心がけましょう。
■4.色柄ものは陰干しする
色柄のある衣類を直射日光があたる場所に干すと、紫外線の影響で退色し、まだらになる原因となります。色柄ものの衣類は原則として直射日光があたらない場所で陰干しするか、屋内で部屋干しすることを心がけましょう。
[注1]
消費者庁:家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正について[pdf]