さっぽろ羊ヶ丘展望台にある、右腕を真横にあげている銅像が北海道大学の中にあると思っている人も多いでしょう。でも、北大の敷地内にあるクラーク像は写真のような胸像で、実際に見てみると、思ったよりもさらに小さい印象です。
北大の獣医学部を舞台にした漫画「動物のお医者さん」で、二階堂のいとこが九州から受験で北大に訪れ、北大のクラーク像の前で待ち合わせる、という場面があります。九州出身のいとこは羊ヶ丘にあるクラーク像が北大にあると信じて広い敷地内を探しますが、お目当てのクラーク像が見つからない…。しかも受験シーズンは冬。クラーク博士の胸像には雪が積もっているので、ますます見つけづらい…というシーンがあります。このシーンが象徴するように、北大の胸像のほうは、道外の人にとってはちょっとなじみが薄いかもしれませんね。
〈参考:さっぽろ羊ヶ丘展望台「
クラーク博士について」〉
〈参考:北海道大学 附属図書館「
“Boys, be ambitious!”について」〉
クラーク博士は帰国する時、見送る学生たちに馬の上から「ボーイズ ビー アンビシャス」と言ったとされていますが、これについては諸説あります。詳しくは北大附属図書館のサイトをご確認ください。とはいえ、北海道開拓の父とよばれるクラーク博士が言った言葉は、今の時代にも生きています。「Boys, be ambitious!」。あなたなら、誰にこの言葉を贈りたいですか?