言い伝えによると、イチイの木を材とした笏(しゃく)を仁徳天皇に献上したところ、313年、同天皇がイチイの木に対し、笏をつくるに値する高貴な木であるとし、「正一位(しょういちい)」という最高位の位を授けたことから、「イチイ」とよばれるようになったといいます(諸説あります)。
笏とは、官位者などが束帯を着用したときに右手に持つ細長い棒状の板で、聖徳太子や、アニメのおじゃる丸が手に持っている、あの板です。
イチイの木は年輪の幅が狭く、緻密で狂いが生じにくく、また、艶と光沢があって美しいという特徴があるので、仁徳天皇に献上した笏も、見事な出来栄えだったのかもしれませんね。
参考
林産試験場:
イチイ北海道:
北海道と道内各市町村の木と花をご紹介します北海道:
レッドリスト(植物)第62回日本木材学会大会:
北海道大学構内の樹木北海道Likers:
これ、なんていう? 北海道の公園で見かける「赤い実」の呼び名は…森と水の郷あきた あきた森づくり活動サポートセンター総合情報サイト:
樹木シリーズ176 イチイ養命酒製造:
生薬百選81 イチイ