暖冬の影響で、河川上流域における冬の少雪と早い雪解けに加え、中上流域における春の少雨により、関東の主要なダムは水不足に悩まされました。関東の6県に水を供給する利根川水系では、尾瀬沼地点において冬季の最大積雪深が平年値(289センチ)の60%(172センチ)で1954年以降の観測史上最低となった上、平年(5月23日)に比べ約1カ月早い4月28日に消雪し、観測史上最も早い雪解けとなりました。
さらに利根川上流域では、5月の月間降雨量は56ミリで、例年の48%にとどまりました。こうした影響を受けて、各地のダムでは異例の6月から取水制限を開始しました。その後も、東日本付近では7月を中心に梅雨前線活動が不活発で降水量が少なく、9月まで取水制限が行われました。
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国土交通省関東地方整備局:利根川水系の最新のダム貯水状況)