9月は、台風による暴風・高潮被害が相次ぎました。
台風21号は、9月4日に非常に強い勢力で徳島県南部に上陸後、勢力を保ったまま兵庫県神戸市付近に再上陸し、近畿地方を縦断しました。この影響で、四国・近畿地方を中心に記録的な暴風や高潮に見舞われました。大阪湾では、第2室戸台風のときに観測した過去の最高潮位を超える329センチを観測し、関西空港の滑走路やターミナルビルなどが浸水する被害が発生しました。
9月30日には、台風24号が大型で強い勢力※で和歌山県田辺市付近に上陸し、東日本から北日本を縦断。南西諸島や西日本・東日本の太平洋側を中心に暴風となり、鹿児島県奄美市の笠利(奄美空港)で最大瞬間風速52.5メートル、東京都八王子市で最大瞬間風速45.6メートルを観測したほか、各地で観測史上第1位を更新しました。さらに、和歌山県串本町で最高潮位254センチを観測するなど、紀伊半島などで過去最高潮位を超える高潮を観測しました。
また、これらの台風の接近に備えて、首都圏や近畿地方の鉄道では計画運休が行われました。
(※気象庁は、速報解析で上陸時の大きさと強さを「非常に強い台風」としていましたが、事後解析の結果、「大型で強い台風」に修正しました(2018年12月3日現在)。)
■2018年9月の衛星画像
https://tenki.jp/past/2018/09/satellite/