2025年09月26日16:18
関東地方は、明日27日(土)も汗ばむほどの陽気に。最高気温は内陸で30℃以上の真夏日になる所もありそう。秋の深まりは感じられず、10月下旬にかけても平年より気温の高い状態が続くため、体調管理にご注意を。紅葉などに影響も。
今日26日(金)の関東地方は晴れて、南部ほど日差しがたっぷり届きました。日中は気温がグングン上がり、最高気温(午後3時まで)は茨城県筑西市で33.1℃、東京都府中市で33.0℃など、30℃以上の真夏日が続出。東京都心は31.7℃と、5日ぶりの真夏日になりました。
明日27日(土)の朝にかけて所々で雨が降りますが、日中は天気が回復するでしょう。最高気温は28℃前後の所が多く、今日ほどの暑さはなさそうです。ただ、前橋は30℃と、内陸では真夏日になる可能性があります。
例年この時期だと、雨のあとに気温が下がり季節が進みますが、今年は10月に入っても汗ばむ陽気の日が多いでしょう。
今年は、6月中旬から気温の高い状態が続き、記録的に暑い夏となりました。今日26日、気象庁から発表された「長期間の高温と少雨に関する関東甲信地方気象情報」によると、関東甲信では9月上旬の旬平均気温平年差が+2.9℃となり、統計を開始した1946年以降、9月上旬としては1位の高温となりました。今後も更に1か月程度は暖かい空気に覆われやすく、気温の高い状態が続く見込みです。
東京都心では10月に入ると最高気温の平年値が25℃を下回ってきますが、昨年(2024年)は10月に30℃以上の真夏日を3回観測するなど、近年は10月に真夏日となることも珍しくなくなってきています。最も遅い真夏日の記録は、東京都心が10月19日(2024年)、熊谷市・長野市・甲府市は10月18日(1998年)、横浜市・さいたま市・前橋市・宇都宮市・水戸市は10月12日(2013年)、千葉市は10月7日(2018年)です。
記録的に遅い真夏日になることはなくても、まだしばらくは熱中症対策が欠かせません。他にも、農作物の生育や木々の色づきなど、高温による影響は広い範囲に及ぶでしょう。
9月18日(木)、日本気象協会は2025年紅葉見頃予想<第1回>を発表しました。
今年の紅葉の見頃は、北日本と東日本は平年並みか遅く、西日本はおおむね平年並みとなるでしょう。今年の秋は全国的に気温は平年より高く推移する見込みです。紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。10月までは平年より気温の高い傾向が続く影響で、例年の見頃が早い地域を中心に、見頃の時期が平年より遅くなるでしょう。
関東の中でも早い時期から色づきが進む日光・鬼怒川の紅葉見頃予想は、10月23日(10月下旬)で、平年より遅い予想です。高尾山は11月21日(11月下旬)で、平年並みでしょう。平野部では、朝の気温が10℃を下回るようになるのは、11月に入ってからとなる所が多い見込みです。平野部の紅葉スポットでは、11月中旬以降に見頃を迎える所が多いでしょう。