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31日は西・東日本で激しい雨 3連休初日は低気圧が急発達 北日本は暴風に警戒を

2025年10月30日16:08

日本気象協会 本社青山 亜紀子

明日31日(金)は西から雨の範囲が広がり、四国から関東で局地的に激しい雨。11月1日(土)は低気圧が急速に発達し、東北や北海道を中心に大荒れの天気。2日(日)にかけて暴風に警戒を。

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3連休前半にかけて荒天 交通への影響も

明日31日(金)は前線を伴った低気圧が四国沖から東海道沖を進み、11月1日(土)は低気圧が急速に発達しながら東北や北海道の太平洋側の沿岸を北上するでしょう。低気圧の接近に伴って雨の降り方が強まるため、道路の冠水や土砂災害、落雷、突風などにご注意ください。風も強まり、北海道では暴風に警戒が必要です。

明日31日(金)は、九州から近畿では日中を中心に雨が降り、東海や関東甲信も昼頃から次第に雨。太平洋側では局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降り、東海や関東は夜の暗い時間に雨のピークとなるでしょう。北陸から東北は夕方から次第に雨が降りだしそうです。北海道は北部を中心に断続的に雨で、明け方までは激しく降る所があるでしょう。

11月1日(土)の朝には関東の雨はやむ見込みです。大雨のエリアは北に移り、東北や北海道は太平洋側を中心に発達した雨雲がかかるでしょう。非常に強い風が吹いて、大しけとなるおそれがあります。2日(日)は別の低気圧が北海道付近に進み、北陸や東北、北海道を中心に雨や風が強まるでしょう。

3連休の前半は大雨や暴風の影響で、交通機関に乱れが発生するかもしれません。道路の気象影響予測では、11月1日(土)を中心に気象による影響が出る可能性があり、東北では1日(土)午前6時から正午までは影響度が最も大きい「紫」になっています。車の運転は横風に注意し、速度を落として安全運転を心がけましょう。

3連休後半は行楽日和

3連休最終日・11月3日(月)文化の日は、沖縄や九州から関東は広い範囲で晴れるでしょう。東北や北海道は所々で雨が降りますが、太平洋側は日差しが届きそうです。ただ、上空に寒気が流れ込むため、空気は冷たいまま。最高気温は九州から関東でも20℃に届かず、北よりの風で体感温度も下がるでしょう。お出かけの際は、風を通しにくいアウターなどで対策をしてください。4日(火)も秋晴れの所が多く、朝晩はグッと冷え込むでしょう。

5日(水)から6日(木)は本州の南を低気圧が通過するため、再び西から雨の範囲が広がりそうです。雨のわりに気温は高く、晴れる北海道では15℃くらいまで上がるでしょう。

東北を中心に紅葉が見頃

秋が深まり、標高の高い所から紅葉が進んでいて、3連休も楽しめる所が多くあります。

今日30日(木)現在、紅葉が見頃を迎えているのは北海道の道南や東北など。長野県も見頃を迎えている所が多くなっています。色づき始めの北陸や関東北部などでも順調に紅葉が進んでいて、栃木県のいろは坂などでは3連休も見頃が続くでしょう。

紅葉狩りを予定されている方は、天気だけでなく現地の予想気温も確認して、暖かい服装でお出かけください。

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日本気象協会 本社気象予報士 防災士 熱中症予防指導員

青山 亜紀子

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